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  上り屋敷(西武鉄道・池袋線)

1.駅跡地(池袋方面をのぞむ)

 

2.下りホーム跡(のはず)(所沢方面をのぞむ)

 

3.上りホーム跡(のはず)(所沢方面をのぞむ)

【駅概略】 ※1953年1月15日廃止

西武鉄道池袋線の池袋−椎名町間にあった駅。池袋駅から0.9kmの地点にあった。戦時中に営業を休止し、そのまま復活することなく1953年に廃止となった。現在もホーム跡地と思われる空き地が線路脇に残っており、駅舎の跡地と思われる場所にはコンビニが建っている。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

上り屋敷(あがりやしき)

所在地

東京都豊島区西池袋2丁目
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1929年5月25日

乗降客数

駅名のルーツ

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

1930年10月(武蔵野鉄道)

?往復

1940年10月(武蔵野鉄道)

?往復

1944年12月(武蔵野鉄道)

?往復

1950年10月

(休止中)

 

【訪問記】(2013年2月)

JR山手線の目白駅で下車。改札を出る。向こうのほうに山手線を跨いでせわしなく西に東に向かおうとする西武池袋線の黄色い電車が見える。

目白通りを西に向かい、「目白三丁目」交差点を右に折れてさらに進むと、西武池袋線と交差する踏切に出た。西武池袋駅から1qぐらいのところだが、周囲は人通りも少なく閑静な住宅街となっている。

一見何の変哲もないこの踏切が、今日の私の目的地である。実は戦時中ぐらいまで、ここに「上り屋敷」という名の駅があったという。

その痕跡を探るべく、池袋方面の線路脇を覗き込む。この踏切からでは分かりづらいが、もう一つ池袋寄りの踏切にまわって所沢方面を覗き込むと、上り線、下り線の両脇にあやしい空き地があるのを発見した(写真2、3)。今からすればあまりに短く見えるが、これがホームの跡地に違いない。

では、駅舎はどこにあったのだろうか。先の踏切の北東側にある真新しいコンビニがあやしいが、確たる証拠はない。ただ一つ、このコンビニが「西池袋上り屋敷店」とあるのを発見してうれしくなった。

それにしても「上り屋敷」とは何か。参考文献によると、8代将軍吉宗の休息所があったからという説と、江戸幕府の公用地に建てられた建物があったからという説がある由。いずれにしても、江戸時代に由来するらしい。住居表示法により、現在の住所表記は「豊島区西池袋2丁目」となるが、このような味気ない表記では地域の歴史はやはり分からないな、と思う。

これ以上の発見は期待できそうにないので、これにて探索を終了。歩いて池袋駅に向かう。しばらく閑静な住宅地を進むも、やがてきらびやかな池袋の繁華街に出た。


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