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  大泉東・長宮・六石(三岐鉄道・北勢線)

1.大泉東

 

2-1.長宮(跡地)

 

2-2.長宮(移設された駅名標と,あえなく通過する普通電車)

 

3.六石

【駅概略】 ※2004年4月1日廃止

[大泉東]北勢線・楚原駅から南へ2.3kmの地点にあった駅。もともと交換設備を有していたが,昭和53年に1面1線化された。

[長宮]北勢線・楚原駅から南へ1.5kmの地点にあった駅。神社と小学校に挟まれて,1面1線の簡素なホームがあった。

[六石]北勢線の終点・阿下喜駅から1.4kmの地点にあった駅。員弁川の段丘上にあり,開業時は終着駅でもあった。

三岐鉄道・北勢線のスピードアップや利用客増加に向けた取り組みの一環として,2004年4月1日付で大泉東駅と長宮駅は大泉駅に統合され,利用者の少なかった六石駅は廃止された。新しく開業した大泉駅には無料の駐車場が整備され,乗客増加に一役買っている。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

大泉東(おおいずみひがし)

所在地

三重県いなべ市員弁町大字東一色字天皇605-1
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1914年4月5日(北勢鉄道大泉駅として)

乗降客数

43人(2003年5月15日調査)

駅名のルーツ

駅名

長宮(ながみや)

所在地

三重県いなべ市員弁町大字大泉字長宮1201
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1914年4月5日(北勢鉄道として)

乗降客数

79人(2003年5月15日調査)

駅名のルーツ

駅名

六石(ろっこく)

所在地

三重県いなべ市北勢町大字麻生田字大北野3618-2
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1916年8月6日(北勢鉄道阿下喜東駅として)

乗降客数

33人(2003年5月15日調査)

駅名のルーツ

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

 

大泉東

長宮

六石

1925年4月
(北勢鉄道)

11往復
(大泉駅)

11往復

11往復
(阿下喜東駅)

1978年

30往復

30往復

下り26本,上り28本

2003年3月

18.5往復

18.5往復

17.5往復

 

【訪問記】(2006年3月)

2005年に廃止された北大社駅跡地から細い道をさらに西へと向かう。住宅の点在するとりとめもない地帯を淡々と歩くと,住宅街の一角にひっそりとたたずむ大泉東駅跡地に到着した。

さきほど訪問した坂井橋駅六把野駅跡地と違って,バラストは赤茶けている。ホームだけが取り壊されたような格好だ。が,よく見ると線路が駅跡地付近で膨れたようになっている。以前は交換設備を有していたことが偲ばれる。

そこから北勢線に沿って道路を北上する。この道は持参してきた地図には載っていない。大泉東駅を利用していた人が代わりに開業した大泉駅を利用する便を図って比較的最近に整備されたと思われる。

その大泉駅を一通り瞥見してから,さらに北上して長宮駅跡地に向かう。小学校の隣にあり,校庭では小学生たちが無邪気にはしゃいでいる。北勢線を挟んで反対側は神社で,こちらも男の子が2人で遊んでいる。小学校と神社をつなぐ小さな踏切があり,この踏切の南側か北側にホームがあったと思われる。が,どちらなのかはさっぱり分からない。あらゆる角度から跡地を眺め,あらゆる視点から位置を推察してみたのだが,どちら側も似たような真新しいバラストと緑色のフェンスがあるのみで,ここだと確信させるような決定打に欠ける。しかも周囲に小学生がいるので,ただでさえ周囲をきょろきょろ見回す不審人物がますます怪しく見える。神社の境内に移設されていた駅名標で満足することにして,そそくさと大泉駅に引き返した。

普通電車に乗り込み,長宮駅跡地を通過して隣の楚原駅で下車。もうじき廃止される上笠田駅まで歩いてから再び普通電車に乗り込み,隣の麻生田駅で下車。そこから坂を下って右に折れ,やがて北勢線を踏切で渡ると,六石駅跡地が見えてきた。

ホームがあったと思われる部分だけ綺麗に真新しいバラストが入っている。そして線路の反対側には古びたホームが残っている。開業時は終着駅でもあった六石駅だが,今は寂しい集落の一角に古びたホームを残すだけの,列車も停められない哀れな姿に成り果てていた。


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