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  細倉(栗原電鉄)

1.駅舎

 

2.ホーム

 

3.駅名標

【駅概略】 ※1990年6月16日廃止

栗原電鉄(現・くりはら田園鉄道)の元・終着駅だった駅。もともと細倉鉱山の鉱石を運ぶために敷かれた鉄道で,旅客駅の終点・細倉からさらに細倉鉱山まで貨物線が伸びていた。しかし,1987年に細倉鉱山は閉鎖され,貨物輸送も廃止。1990年,鉱山跡地にマインパークがオープンしたのに合わせ,貨物線跡を利用して細倉駅から200m延伸,細倉マインパーク前駅が開業して細倉駅は廃止された。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

細倉(ほそくら)

所在地

宮城県栗原市鶯沢
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1942年12月1日(栗原鉄道として)

乗降客数

駅名のルーツ

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

1944年12月(栗原鉄道)

7往復

1956年12月(初代・栗原電鉄)

15往復

1968年12月(宮城中央交通)

12往復

1979年8月

13往復

1987年4月

14往復

 

【訪問記】(2005年8月)

くりはら田園鉄道に乗って,細倉マインパーク前までやって来た。前回来たときはすぐに折り返して去ってしまったが,そのときに非常に気になる廃駅が目に留まっていた。今回はその細倉駅の跡をじっくり見物するつもりである。

現役のマインパーク前から国道を歩いて数分,左手に細倉駅の駅舎を発見した。国道側から見れば何の建物かはっきりしないが,野性の勘で駅と知れる。

一歩ずつ駅舎に近づく。何か会社名らしきものが入り口扉に書いてある。駅舎を事務所か倉庫かに使っているのだろうか。そういえば,前回列車の窓から見たときには誰かいたような気がする。今日は誰もいない。

ホーム側にまわる。やはり,この会社のものとおぼしき資材が乱雑に置いてある。平日の午後なのに誰もいないとは不思議だ。事務所としてももう使われなくなったのだろうか。

「ほそくら」と書いた非常に味わい深い駅名標がホームの屋根からぶら下がっている。廃止から15年たった今もけなげに「ここは細倉駅ですよ」と教えている。しかし,もはやこれを見る人はいない。見るのは,ここが細倉駅である(あった)ことを知っている鉄道ファンばかりだ。

目を転じると,広い構内が目に飛び込んできた。ホームに沿って伸びる赤錆びたレール。その北側に白く光る二条のレール。現役時代を知らないのではっきりしたことは言えないが,何もかもがそのまま放置されているような感じがする。

その白く光る現役のレールも,間もなくその光を失う日を迎える。


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