ホーム > 廃駅跡の情景 > 楓[2代目]

  楓[2代目](JR北海道・石勝線)

1.駅舎跡と3番ホーム(本線とホームの間の三角形部分に駅舎があった)

 

2.1・2番ホーム

 

3.いまだに「楓駅前」となっている夕鉄バスのバス停

【駅概略】 ※2004年3月13日廃止

JR石勝線の新夕張−占冠間にあった無人駅。新夕張駅から5.7kmの地点にあった。楓地区にはもともと国鉄・夕張枝線の初代・楓駅があったが,1981年の石勝線開業に伴って廃止。代わりに,少し位置をずらして,石勝線上に2代目・楓駅が開業した。2代目・楓駅を発着する列車は全て新夕張方面から到着して楓駅で折り返したため,下りはなく上りのみだった。当初は4本あった列車も次第に削減され,ついには1日1本(日曜運休)となり,利用客も極端に少なかったため,2004年3月のダイヤ改正に合わせて廃止された。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

楓[2代目](かえで)

所在地

北海道夕張市楓
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1981年10月1日

乗降客数

駅名のルーツ

付近に楓が多いことによる。

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

1987年4月

上り4本

2000年2月

上り2本

2003年2月

上り1本(日曜運休)

 

【訪問記】(2005年10月)

国鉄・夕張枝線の痕跡を探索する途中で,2代目・楓駅の跡地に寄ってみた。

2代目・楓駅には現役時代に3回来たことがある。そのうち2回は1日1本の列車をつかまえて,残りの1回は夕鉄バスで訪問した。最近開業しただけにコンクリート造りの小奇麗な駅舎があったのを覚えている。小奇麗だから3回も行くほどの味わいはなかったのだけれど,1日上り1本のみというのがもの珍しくて気付けば3回も行っていた。

だいたい1日上り1本,早朝のみというのがおかしい。楓集落の住民になったつもりで考えてみるに,早朝の上り列車で新夕張には行けても夕方にこちらに帰って来れない。これじゃ利用したくても利用できない。利用してくれというほうが気違いじみている。

そんな2代目・楓駅は案の定というか1年半前に廃止された。その跡地に立ってみると,あの小奇麗な駅舎は跡形もなくなっていた。楓折り返しの普通列車が発着していた引込み線のような3番ホームは残っているのだが(写真1)。

本線上に設けられた1・2番ホームの様子もうかがう(写真2)。楓駅から乗ることのできる列車は全て3番ホームから発車していたので,1・2番ホームはおそらく一度も乗客が乗り降りすることなく廃止されたはずだ。ただでさえ存在理由の分からない楓駅の中でもとりわけ存在理由の分からない代物だったのだが,こちらは現役時代とそんなに変わっていないように見受けられた。・・・・・・使っていなかったのだからもともと廃止されたも同然だったけど。

駅跡地の目の前には夕鉄バスのバス停がある。見ると,バス停名はいまだに「楓駅前」となっている(写真3)。いまや初代・楓駅も2代目・楓駅も廃止され,厳密には改名すべきなのだけど,「楓駅跡前」などという廃駅ファン恍惚の名前にされても困るので,このままでいいと思う。それに,せめてバス停名にでも名残をとどめることができれば,2代目・楓駅の供養にもなるだろう。

時間がないので,これで2代目・楓駅跡地を去ることにする。4回目の訪問にしてついに墓参りとなった2代目・楓駅跡を何度も振り返っては名残を惜しみ,名残を惜しんでは振り返り,やがて吹っ切れ,登川方面へと足早に向かっていった。


ホーム > 廃駅跡の情景 > 楓[2代目]