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  春日新田(北越鉄道)

1.駅跡地付近(直江津方面をのぞむ)

 

2.駅跡地付近を通過する普通列車(左手に春日神社の鳥居が見える)

 

3.春日神社境内にある案内板

【駅概略】 ※1906年8月30日廃止

現在のJR信越本線の直江津−新潟間を開業させた北越鉄道がターミナル駅として1897年に直江津側に開業させた駅。関川に鉄橋を架ける技術または資金がなかったためか、現在の直江津駅とは関川を挟んで反対側にあたる春日神社の東側に設置され、直江津駅とは渡し船で連絡していた。開業から2年後の1899年に直江津−春日新田間が開業し、1906年に黒井駅が旅客営業を始めるのに合わせて廃止された。現在、跡地に明瞭な痕跡は見当たらない。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

春日新田(かすがしんでん)

所在地

新潟県上越市春日新田
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1897年5月13日

乗降客数

駅名のルーツ

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

 

【訪問記】(2015年3月)

直江津駅は信越本線と北陸本線が接続する鉄道の要衝である。その歴史をひも解いてみると、信越本線の新潟方面開業時は関川を挟んで反対側にターミナルがあり、駅名も「春日新田」であったという。その跡地に近い春日神社の境内には案内板もあるという。なにせかなり古い話なので、何も痕跡はないだろうと思いつつ、現地を訪ねてみることにする。

普通列車に乗り、直江津駅に到着。北陸新幹線の開業に伴い、信越本線の長野方と北陸本線は第三セクターに移管されたため、直江津駅はJR信越本線とえちごトキめき鉄道の2線(妙高はねうまライン、日本海ひすいライン)が接続する駅となった。越後湯沢と北陸方面を結ぶ特急も廃止され、さぞかし寂しくなっているだろうと思っていたが、今のところ見物客もかなり多く、さびれた感じは受けなかった。

駅北口を出て右に向かい、関川を渡ると、春日神社が見えてきた。さっそく境内に入ると、お目当ての案内板を発見した(写真3)。必要以上に時間をかけてじっくりと読む。先に結論を言ってしまうと、ここに春日新田駅があったんだと思わせてくれるものはこの案内板しかない。

案内板によると、春日新田駅は神社の東側にあったという。ならば、と神社を出て東に向かい、国道350号線の跨線橋の上から駅跡地付近を眺めてみた(写真1)。あやしげな空き地が線路の右に左にあるものの、この手の空き地はどこにでもあるもので、明瞭な痕跡とは言い難い。今から100年以上前に廃止された駅なので、やはり痕跡は残っていないのだろう。

その後も時間の許す限り駅の痕跡を求めて歩き回ったが、駅跡の雰囲気すら感じることができなかった。繰り返しになるが、やはり春日神社の境内にある案内板が春日新田駅をしのぶ唯一のよすがのようだ。


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