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  琴平(JR北海道・宗谷本線)

1.駅跡(天塩中川方面をのぞむ)

 

2.駅跡(音威子府方面をのぞむ)

 

3.駅跡全景

【駅概略】 ※1990年9月1日廃止

JR宗谷本線の佐久−天塩中川間にあった無人駅。佐久駅から4.6kmの地点にあった。もともと北海道に多く存在した仮乗降場の一つとして設置され,全国版の時刻表には掲載されていなかった。おそらくは利用者が極端に少なかったために,1990年8月いっぱいで廃止された。しかし,国土地理院のホームページで公開されている地図にはなぜかいまだに記載されている(2005年10月現在)。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

琴平(ことひら)

所在地

北海道中川郡中川町琴平
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1955年12月2日仮乗降場として開業,1987年3月31日駅に昇格

乗降客数

駅名のルーツ

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

1972年10月

3.5往復(仮乗降場)

1987年4月

3往復(駅)

 

【訪問記】(2005年10月)

南下沼駅に停車する貴重な列車のうちの1本をつかまえて乗車。1時間ほど揺られて,天塩中川駅に到着した。駅舎を出て左に折れ,線路に沿って南下し始める。目指すは謎多き琴平駅の跡地である。

もともと琴平駅のことは全く知らなかった。天塩中川駅を挟んで反対側(北側)にあった下中川駅のことしか頭になく,その跡地をどうやって訪問しようか,そればかり考えていた。

とりあえず国土地理院のホームページにアクセスして,天塩中川駅付近の地図を閲覧。そこで,本当に何気なく地図を南に移動させると,とんでもないものが目に飛び込んできたのである。

・・・? ・・・・・・?? ・・・・・・・・・!!!

なんとなんと,宗谷本線上に「ことひら」という駅が表示されているではないか。そんな駅聞いたことがない。そんな駅があったとも知らない。が,何回見直しても「ことひら」と書いてある。

異常に興奮し,ネットで情報収集を試みた。どうやら仮乗降場として設置されたが,15年前に廃止されたらしい。さらに情報収集を試みるも,これ以上のことは分からなかった。これはもう現地に赴くしかない。慌てて琴平駅跡を訪問するプランに組み直し,このたび訪問と相成った。

さて,天塩中川駅周辺の集落を外れると,天塩川に沿う道を行く。さらに歩くと途中から道幅が狭まり,天塩川と別れ,宗谷本線と交わる踏切に到着した。ここが地図に示された琴平駅の場所である。

・・・,・・・・・・,・・・・・・・・・,・・・

何もない。ものの見事に何もない。線路の東側か西側か,どちらにホームがあったのかすら分からない。仮乗降場だったというから,もともと簡素なつくりだったのだろう。ある程度予想はしていたものの,ここまで何も分からないとは思わなかった。

もう一度地図を見直す。やっぱりここに「ことひら」と書いてある。が,現実には何もない。痕跡もない。全くない。が,地図には記載されている。狐につままれたような,本当に不思議な気分だった。

さすがにこれであきらめて,天塩中川駅に戻ることにする。戻りかけつつも,何回も立ち止まって,何かないか周囲を見回した。しかし,しつこいようだが,やっぱり何もなかった。


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