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  三重(国鉄・両毛線)

1.駅入り口跡(?)

 

2.駅跡地(のはず)遠景(線路右手にホームがあったはず)

【駅概略】 ※1984年3月1日廃止

国鉄両毛線の山前−足利間にあった無人駅。山前駅から2.0kmの地点にあった。戦後に新たに設置されたが,両毛線の電化(1968年9月)によるスピードアップを理由に1968年10月1日に営業休止,のちに正式に廃止された。現在,跡地に明瞭な痕跡は見当たらない。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

三重(みえ)

所在地

栃木県足利市今福町
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1954年3月15日

乗降客数

駅名のルーツ

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

1956年12月

5往復

1967年10月

5往復

1982年6月

(休止中)

 

【訪問記】(2009年9月)

両毛線廃駅訪問シリーズ第5弾。西足利駅の跡地を訪れた後,さらに西に向けて歩き始めた。目指すは三重駅の跡地である。

両毛線は栃木県の小山と群馬県の新前橋を結ぶローカル線だ。走るのは新前橋−前橋間に乗り入れる特急列車と臨時列車を除けば普通列車ばかりで,鉄道ファンの間で話題に上ることもあまりない。そんな,一見地味な両毛線だが,実はとんでもない歴史を秘めている。1950年代前半に設置され,60年代後半に休止,87年4月1日(※三重駅のみ84年3月1日)をもって廃止された駅が全部で11もあるのだ。幸か不幸か,この驚愕の事実は世にあまり知られていない。ネットで情報収集を試みても,どうやらこれらの駅廃止は両毛線の一部複線化(1968年7月〜8月)と電化(1968年9月)に関係がありそうな気がしたくらいで,詳細はよく分からない(※後日,読者の方からの情報提供により,両毛線の電化によるスピードアップのためと判明しました)。これはもう自分で現地に行ってみるしかない。

11の駅のうち,小野寺,犬伏,東前橋の3駅については複線化区間にあるので跡形もないだろうと勝手に判断して無視することにし,残りの8駅の位置を特定しにかかる。幸い,これらが現役だった頃の時刻表を見ると,営業キロが記載されている。今も現役の隣駅からの営業キロをもとに地形図上で駅跡地を推定して赤丸を付け,今日ついに現地訪問と相成った。

西足利駅跡地から西に歩いて県道40号線を横断。小さな橋を渡ってさらに西進し,浄水場の手前を右折すると,両毛線を横切る踏切に到着した。ここが私の推定した駅跡地である。

かなり正確に位置を推定したつもりだが,依拠した営業キロがそもそも0.1km刻みの情報なので,多少の誤差は否めない。ので,この踏切の営業キロを確認してみる。両毛線の踏切には,両毛線の起点・小山からの営業キロがご丁寧にもメートルの単位まで表示されているのだ。この踏切の場合,「今福新道踏切 NO82 両毛線 40K627M」とある。一方,古時刻表によると,三重駅の営業キロは小山駅から40.7kmとある。ということは,三重駅(のホームの中心)はこの踏切の西(小山とは反対側)23〜122mの範囲にあったことになる。

・・・といったことを確認してから,線路北側の小道を西に向かう。と,フェンスで囲われた三角形の空間にぶつかった(写真1)。いぶつな三角形をしており,いかにもあやしい。ここがホームへの入り口だったのではないだろうか。

続いて,ホームの痕跡を探すべく,フェンスや柵の隙間から線路際を凝視してみる。が,何も見つからない。不審人物さながらに必死に凝視するも,やっぱり見つからない。10分ほど行ったり来たりして探索するも,やっぱり見つからない。・・・・・・やがて諦め,次の目的地に向かうことにした。


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