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  片町(JR西日本・片町線)

1.駅跡地

 

2.駐車場と化した廃線跡(片町方面をのぞむ)

 

3.京橋駅付近に分岐器が残る(片町方面をのぞむ)

【駅概略】 ※1997年3月8日廃止

JR西日本・片町線(学研都市線)の終点だった駅。1997年に京橋と尼崎を結ぶJR東西線が開業し、片町線と直通運転を開始したのに伴い、隣の京橋駅から0.5qしか離れていなかった片町駅は廃止された。駅跡すぐ近くに、JR東西線の大阪城北詰駅が開業している。現在、駅跡および京橋までの線路跡は、洗車場と駐車場となっている。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

片町(かたまち)

所在地

大阪府大阪市都島区片町2丁目
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1895年8月22日(浪速鉄道として)

乗降客数

駅名のルーツ

片町は片原町とも言った。旧大和川筋にできた細長い小島で、片方に町並みがあって、島の半方を占める京道に面していた。

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

1925年4月

25.5往復

1944年12月

?往復

1956年12月

?往復

1968年12月

?往復

1987年4月

下り?本、上り133本

1993年4月

下り133本、上り129本

 

【訪問記】(2012年10月)

「天下の台所」と言われた江戸時代の大坂をしのぶため、各地に開かれた各種市場の跡地を地下鉄と徒歩で巡る。途中、大塩平八郎にゆかりのある地を織り交ぜつつ、雑喉場魚市場跡、靭海産物市場跡とたどって、今は南天満公園にある「天満青物市場跡」の碑の前に立っている。時刻は午後2時45分。

天満橋を渡り、「天満橋」交差点を左に折れ、土佐堀通りを北東に向かう。左手には堂々たる京阪の複々線、右手にはビルの谷間から大阪城が見えている。

しばらく行くと、土佐堀通りの行く手を阻むように洗車場が現れた(写真1)。土佐堀通りはあえなく屈して南東に進路を変えている。「ずいぶんと力のある洗車場だな」と思うが、実はこの場所こそ1997年まで片町駅があったところである。

片町駅は、JR片町線(学研都市線)の終着駅だった駅だ。ここから京橋を経て、四条畷や田辺、木津方面に向かう列車が頻繁に出ていた。しかし、大阪という大都会のただ中にありながら、利用客はそれほど多くはなく、乗り換え路線も複数あって多くの利用者でにぎわう隣の京橋駅からひげのようにちょろっと伸びたわずか0.5qの盲腸線の先にぽつんと寂しげにたたずむ駅だったという。

1997年にJR東西線が開通し、片町線と直通運転を開始したのに伴い、片町駅は廃止されてしまった。「片町線」という路線名は片町駅から取ったものだが、いまや片町線は片町駅を通らない奇妙な路線となっている。片町駅に代わって、近くにJR東西線の駅が設置されたが、駅名は「大阪城北詰」と味気ない。

洗車場と化した片町駅跡から京橋駅へ向かう。駅跡から京橋駅までの線路跡は広い駐車場となっている(写真2)。洗車場に駐車場と、見事なまでに車関係の施設に転用されており、哀愁を禁じ得ない。

京橋駅の手前までやって来た。プロムナード(遊歩道)から片町方面を覗き込むと、分岐器が所在無げに雑草に埋もれていた(写真3)。


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