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  杉安(国鉄・妻線)

1.杉安駅跡地(のはず)

 

  2.杉安駅跡地から続く小道   3.濁川橋梁跡

 

  4.築堤跡   5.西佐土原付近の路盤跡

【駅概略】 ※1984年12月1日廃止

旧・国鉄妻線の終点だった駅。戦時中には不要不急路線として妻−杉安間が営業休止となったものの戦後に復活,貨物輸送や旅客輸送に活躍した。しかし乗客の減少に歯止めがかからず,妻線が第一次特定地方交通線に指定され,1984年に廃止。それに合わせて杉安駅も廃止された。熊本県湯前への路線延長も実現しなかった。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

杉安(すぎやす)

所在地

宮崎県西都市南方
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1922年8月20日(妻軽便線として)

乗降客数

駅名のルーツ

杉が生えている湿地。

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

1925年4月

6往復

1944年12月

(営業休止中)

1956年12月

8往復

1968年12月

7往復

1979年8月

6往復

 

【訪問記】(2004年5月)

湯前駅から人跡まれな秘境・米良荘をバスで越える。この区間に鉄道が走った日のことを想像し,日向軌道が残した強烈な吊り橋跡を目に焼き付けつつ,杉安に到着した。ここからは妻線の跡を探索することにする。

さっそく杉安駅があったと思われる場所に行く。が,広大な空き地(写真1)が広がるばかりで確信が持てない。地図を信じて,ここに駅があったと思うことにする。

ここから佐土原方面に向けて歩いてみる。路盤跡と思われる道が緩やかなカーブを描きながら続いていた(写真2)。

いったん探索を切り上げ,最寄のバス停からバスに乗り,「濁川」というバス停で降りる。そのすぐ近くを流れる三財川沿いにサイクリングロードがあり,これが妻線跡に違いない。さっそく行ってみると,それを確信させてくれる橋(写真3)と雄大な築堤跡(写真4)があった。

そこから佐土原方面に向けて未舗装の小道が続く(写真5)。道自体ははっきりしているので迷うことはないが,鉄道を感じさせてくれるものもほとんどない。ほとんど想像力の勝負になってきた。

西佐土原駅跡とおぼしき駐車場に到着。ここも完全にアスファルトに覆われ,鉄道の遺物は全くない。ここが駅だったんだという確信もないから,写真を撮る気も失せてしまった。

ここで時間切れ。雨も降っていてぱっとしない廃線跡歩きだったが,「妻線」という恐ろしい路線名に免じてこれでよしとしよう。再び最寄のバス停から宮崎交通のバスに乗り,フェリーに乗るべく宮崎市内へと向かった。


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