ホーム > 秘境駅の情景 > 足滝

  足滝(JR東日本・飯山線)

1.ホーム(森宮野原方面をのぞむ)

 

2.ホーム遠景(十日町方面をのぞむ)

 

3.駅への入り口

【駅概略】

JR飯山線の森宮野原駅から東へ1駅,2.8kmの地点にある無人駅。集落を見下ろす山裾の高台に,1面1線の簡素なホームと待合室がある。路線全通時には設置されておらず,飯山線の中では最も新しい(2007年1月現在)。集落から駅への入り口は非常に分かりづらい。

 

【駅データ】

駅名

足滝(あしだき)

所在地

新潟県中魚沼郡津南町上郷寺石
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1960年7月15日

乗降客数

駅名のルーツ

足は「悪」で,人が入ってはいけない神聖な領域ということ。

 

【停車本数データ】

1961年10月

5往復

1968年12月

6.5往復

1987年4月

9往復

2006年11月

8往復

 

【訪問記】(2007年1月)

長野から飯山線の普通列車に乗車。1時間ほどで到着した戸狩野沢温泉駅で接続する普通列車に乗り換え,揺られることさらに40分,足滝駅で下車した。

雪の少ない地域に住む人間の勝手な思い込みかもしれないけれど,飯山線にはやっぱり雪が似合うと思う。飯山線に乗るなら沿線が深雪に沈む冬が良い。冬でないと飯山線の本質に触れることはできないとすら思う。というわけで,真冬のこの時期に訪問を決行したのだった。

実は1年前にも足滝駅への訪問を企てたことがある。今回と全く同じ時間帯の列車を利用する計画だったのだが,昨年はとんでもない大雪で,戸狩野沢温泉駅までは予定通り来れたものの,そこから先はあえなく運休していた。結局,戸狩野沢温泉駅で3時間ほど何もすることなくぼーっとしていたのだった。

1年後の今日,ついに私は足滝駅のホームに降り立った。リベンジを果たした格好で,大いに喜ばしいことのはずだが,今年は去年の反動か,雪が極端に少ない。車窓から車道を見ても路肩にちょろっと雪が残っているのみで,山の斜面も地肌がむき出しになっているところが多く見られる。これで飯山線の本質を見たと思うのはちょっとおこがましい気さえする。雪が多くても少なくてもうまくいかないなんて,もともと自分の勝手な思い込みから来ているとはいえ難しいものだと思う。

とにもかくにも駅の観察に入る。足滝の集落からちょっと上がった高台に1面1線のホームと小さな待合室があり,ホームは綺麗に除雪されている。が,それ以外は特にどうということはなく,あえてここに書いておきたいことといえば目の前をゆったりと流れる信濃川ぐらいである。

というわけで,さっそくホームから線路沿いに続く歩道を行き,駅すぐ西側の踏切を渡り,足跡の残る坂道を下って足滝の集落を貫く車道に出た。そこでいったん今来たほうを振り返ってみる(写真3)。いま写真を見返してみても思うのだが,この先に駅があるなんてとても信じられない。駅の存在を示す標識なども出ていない。地元の方が分かっていればそれで良いと言わんばかりのたたずまいである。もし徒歩でこの駅に向かっていたら・・・と思うとぞっとするが,この駅を利用することはもう二度とないだろうとすぐに思い直し,やがて身をまた西へと向け直し,そのまま森宮野原駅へと歩き始めた。


ホーム > 秘境駅の情景 > 足滝