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  白井海岸(三陸鉄道・北リアス線)

1.駅全景

 

2.ホーム

【駅概略】

三陸海岸沿いにある無人駅。この駅を含む久慈−普代間はもともと国鉄久慈線として1975年に開業したが,この駅は設置されていなかった。久慈線が三陸鉄道に転換された1984年,地元自治体の要望により全額地元負担で新設された。当時は普通列車でも通過するものがあったが,現在は全普通列車が停車する。「海岸」とはいうものの,トンネルに挟まれた山中にあり,集落や海岸からは離れている。

 

【駅データ】

駅名

白井海岸(しらいかいがん)

所在地

岩手県下閉伊郡普代村白井
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1984年12月22日

乗降客数

17人(2000年現在,1日平均)

駅名のルーツ

下閉伊郡普代村白井地区にある海岸へ行くための駅。白井は集落名で,白い清冽な湧き水が湧いた土地。

 

【停車本数データ】

1987年4月

9往復

2005年6月

14.5往復

 

【訪問記】(2005年3月)

久慈駅前で慌てておにぎりを買い込み,三陸鉄道北リアス線に乗る。すぐに発車した列車には観光案内放送が流れ,三陸海岸がトンネルの合間からときたま顔を見せる。

まもなく白井海岸駅に到着。予想通り,下車したのは一人だけ。比較的新しい駅であるため,駅自体にはそんなに味はない。列車を見送ると,さっそく周囲の散策に出た。時間はたっぷりある。

まずは三陸海岸に向かう。曲がりくねった急な坂道を下っていくと,まもなく小さな港に出た。白井漁港というらしい。が,誰もいない。小さな漁船が群れをなして波に揺れるのみ。あとは風雨で朽ちかけた木造の小屋。かなり不気味だ。

と,ふと,海に潜って何かをしている人影に気づいた。ウニか何かをとっているらしい。そう言えば,白井海岸駅の駅名標には「ウニの香り」という愛称が記されていた。失礼ながら,最初は「密漁か?」と疑ったほど,不気味に静まり返った漁港だった。

駅に引き返し,駅を越えて,白井の集落に向かう。今度は上り坂。しばらく歩くと,国道沿いに開けた集落に出た。これまでの静寂とはうってかわって,車が頻繁に通る。子供たちの笑い声も聞こえる。

違う道を通って再び駅に戻る。地図を持ってなかったが,勘を頼りに適当に歩くと何とか駅まで戻れた。よく考えると,さっきから駅自体の観察をしていない。もっとちゃんと見ておこう。

が,特に見るべきものはなかった。ただ駅前の公衆電話が壊れて使えなかったことぐらい。やや手持ち無沙汰になった私を,レトロ調気動車「サーモン」号が迎えに来てくれた。


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