ホーム > 秘境駅の情景 > 徳満


  徳満(JR北海道・宗谷本線)

1.徳満駅

 

2.宮の台展望台から見たサロベツ原野と利尻富士

【駅概略】

JR豊富駅から北へ1駅,5.0kmの地点にある無人駅。酪農の盛んな豊富町の中でも徳満地区は豊富酪農の発祥の地であり,宗谷本線(当時は天塩線)開業と同時に設置された。開業当時からの駅舎が最近まで現存していたが,2000年に撤去され,現在のような小さな待合室のみとなった。駅から歩いて約15分のところに宮の台展望台があり,サロベツ原野や利尻富士を一望できる。

 

【駅データ】

駅名

徳満(とくみつ)

所在地

北海道天塩郡豊富町徳満
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1926年9月25日(国鉄天塩線として)

乗降客数

駅名のルーツ

天塩郡豊富町の字名をとった駅名。由来は諸説あるが,よくわからない。

 

【停車本数データ】

1930年10月

4往復

1944年12月

4往復

1956年12月

6往復

1968年12月

6.5往復

1987年4月

5往復

2005年10月

4.5往復

 

【訪問記】(2005年10月)

レンタサイクルで芦川駅の跡を訪問したあと,徳満駅まで戻ってきた。ここでちょっと寄り道。宮の台展望台に向かうことにする。

それにしても徳満駅の現状はあまりにひどい。最近まで立派な駅舎が残っていたというが,今はプレハブ小屋のような待合室があるのみだ。駅前の集落もあまりに寂れている。

そんな駅前で国道を左に折れ,細い道に入っていく。徳満の集落はすぐに途切れ,にわかに急な坂道となる。と,そこには牧草ロール置き場と化した廃校跡があった。

急な坂道をさらに登る。もはや自転車に乗っては登っていけない。あえなく降りて,押すことにする。

ようやく展望台に到着。駐車場やトイレも含め,とても綺麗に整備されているのだが,誰もいない。観光客のいない観光地ほど不気味なものはないだろう。

自転車をとめ,階段を上がって展望台に向かう。が,鍵がかかっていて中に入れない。誰も来ないと割り切っているのだろうか?いったい何のための展望台なんだろう?

釈然としないがしょうがない。諦めて階段を降りる。と,そこには「豊富酪農発祥の地」と記した碑があった。なるほど,確かに展望台の目の前にも牧草地が広がっている。徳満とはそんな偉大な地であったか・・・・・・。

さえない寄り道だったが,これで展望台を去ることにする。今度は快適に下り坂を走破し,徳満の集落まで戻ってきた。

それにしてもやっぱり寂しい集落だ。そんな偉大な地だとは到底思われない。人家と見えて廃屋だったり,すでに廃止された小学校があったりする。まだ住んでいる人には申し訳ないのだけれど,先人が酪農を始める以前の原野に還りつつある感じすらした。


ホーム > 秘境駅の情景 > 徳満