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  八ツ森(JR東日本・仙山線)

1.駅前広場からホームをのぞむ

 

2.ホーム(仙台方面をのぞむ)

 

3.ホーム(山形方面をのぞむ)

【駅概略】 ※2014年3月15日廃止

JR仙山線の作並から山形方面へ1駅目,2.1kmの地点にあった臨時駅。仙台市内だが,奥羽山脈の深い山中にあった。もともと近くにあったスキー場利用客の便をはかって,本州では珍しい仮乗降場として開業した。駅前を通るハイキングコースの整備もあって以前はそれなりの利用があったが,スキー場の廃止などに伴い利用客は激減。以前は行われていた季節停車もなくなり,停車する列車は全くなかった(2007年10月現在)。今後も使用する見込みがないため、2014年3月に正式に廃止となった。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

八ツ森(やつもり)

所在地

宮城県仙台市青葉区新川字深沢
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1937年11月10日仮乗降場として開業,1987年3月31日臨時駅に昇格

乗降客数

駅名のルーツ

八ツ森峡といわれる景勝地は,1200種の植物があるといわれ,たくさんの森があることを示している。

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

1944年12月

?往復

1956年12月

?往復

1968年12月(臨時停車)

6往復

1987年4月(臨時停車)

2.5往復

2007年10月

0往復

 

【訪問記】(2007年8月)

山形新幹線で山形に到着。仙山線に乗り換えて山寺駅で下車し,立石寺の奥の院まで往復したあと,再び仙山線に乗って宮城県に入り,作並駅で下車した。同じ列車で到着したわずかな乗客たちは,駅前で待っていた作並温泉旅館からの迎えの車に乗り込み,早々と去っていった。

一方,私とその同行者は,白い霞の立ち込めるこの駅で20分ほど待ち,やがてやって来た仙台市営バスに乗り込んだ。このバスの行き先は「八ツ森」である。

バスは駅前を走る国道48号線にいったん出,間もなく右に折れてニッカウイスキー仙台工場を左に見てから人家もまばらな山間部を快走する。わずか10分ほどで終点の「八ツ森」バス停に到着した。

道路が舗装されているのはここまで。この先に今回の目的地である八ツ森駅があるのだが,そこまでの数百メートルは完全な山道となっている。構わず突入するも,その雰囲気を盛り上げるように頻出するのが「熊出没注意」の看板。それに付け加えて霞の垂れ込める今日のこの天候。生きた心地がしない。しないけど,八ツ森駅に停車する列車が1本もなくて,こうでもしないと行けないのだから仕方がない。

恐る恐る歩を進めること約10分,ついに八ツ森駅が見えてきた。さっそく草生した階段を上ってみる。ホームに立ってみる。ホーム端まで歩いてみる。ホームから駅前広場を見下ろしてみる。立ち止まって深呼吸をしてみる。・・・・・・・・・早くもこの時点で,やることがなくなってしまった。

そもそも八ツ森駅はスキーやハイキング客のために設置された観光のための臨時駅であって,付近に住む or 住んでいた人々の何気ない日常生活を垣間見せるものは一切ない。こんなとんでもない山奥にある駅に行ったことがあるというのは話のネタにはなるだろうけど,実際に来てみたところで何か特別な感動を得るようなところではない。クマが怖いのと霞が冷たいのとで,私たちは早々と八ツ森駅に背を向け,今来た道を戻り始めた。


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