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談話室その5

典型地形が織り成す情景

1.北海道
地方

2.東北
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3.関東
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4.甲信越
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5.北陸
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6.東海
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7.近畿
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8.中国・四国
地方

9.九州・沖縄
地方

 

天橋立

【所在地】
京都府宮津市

【地形図】
周辺の地形図へ(国土地理院提供)

【地形の種類】
・砂州(岬や半島部から細長く海へ突き出した砂嘴が、湾口を閉じたり、対岸と結びついたもの。)
・ラグーン(浅海の一部が砂などによって外界と全部または大部分が隔てられたもの。潟または潟湖ともいう。)

【コメント】
 日本三景の一つである天橋立は、砂州の部分が松林となっていて、遊歩道が整備されており、対岸まで歩くことができる。写真は、天橋立ケーブルカーに乗って、傘松公園から撮影したもの。砂州の右側が阿蘇海で、ラグーンにあたる。笠松公園では、股の間から顔を出して上下逆さまに見ると、松林が天に架かった浮き橋のように見えるという「股のぞき」が有名で、実際にやってみたが、いまいちよく実感できなかった。

(2008年3月訪問)

渋川

【所在地】
京都府綴喜郡井出町、木津川市

【地形図】
周辺の地形図へ(国土地理院提供)

【地形の種類】
・天井川(長年の堤防構築と砂礫堆積の繰り返しにより、河床面が周囲の平野面より高くなった河川。)

【コメント】
 写真は井出町と木津川市の境を流れる渋川である。「川」と言いつつ、高架のようなものが写っているだけだが、この高架の上を右から左に向けて渋川が流れている。地形図でも、道路が川をくぐるように描かれていて、芸の細かさを感じる。

(2008年11月訪問)

浮島の森

【所在地】
和歌山県新宮市

【地形図】
周辺の地形図へ(国土地理院提供)

【地形の種類】
・浮島(浅い池沼に浮遊する小島。)

【コメント】
 泥炭でできた島が沼に浮いており、その上に植物群落が形成されている。島の面積は約0.5ヘクタールで、日本最大の浮島である。新宮市の住宅地のただ中にあり、島の周囲の地名も「浮島」である。島の地表を強く足踏みすると、島全体が揺れ動くと言われ、実際にやってみたが、よく分からなかった。

(2010年8月訪問)

絵島

【所在地】
兵庫県淡路市

【地形図】
周辺の地形図へ(国土地理院提供)

【地形の種類】
・隆起ベンチ(波食棚が隆起や海面低下によって海面上に現れた地形。)

【コメント】
 明石行きの高速船が発着する岩屋港のすぐ近くにある。記紀に記されたイザナギ、イザナミによる国生み神話の中で、国生みの本拠地となったオノゴロ島の候補地の一つである。2千万年前に隆起した砂岩でできており、もともと淡路本島と陸続きだったが、波の侵食を受けて島となった。岩肌の模様が美しい。

(2011年2月訪問)

飯岡丘陵

【所在地】
京都府京田辺市

【地形図】
周辺の地形図へ(国土地理院提供)

【地形の種類】
・環流丘陵(蛇行が極度に進むと、首の部分で切断され、旧流路と新流路の間に取り残された丘陵。)

【コメント】
 JR片町線・同志社前駅東方の木津川沿いに見える小高い飯岡(いのおか)丘陵は、木津川が蛇行浸食する過程で削り残してできた環流丘陵である。早くから開けた土地であったと考えられ、木津川の水運に関係する一族の墓と見られる古墳が点在している。写真は近鉄三山木駅の東方付近から北東方向を見たもので、ひときわ大きく見える建物は田辺病院である。

(2016年3月訪問)

安曇川河口

【所在地】
滋賀県高島市

【地形図】
周辺の地形図へ(国土地理院提供)

【地形の種類】
・三角州(河川が運搬してきた砂泥を河口付近に堆積する低平な地形。一般に三角形状を呈するため、デルタとも呼ばれる。)
・鳥趾状三角州(平面形によって三角州を分類したときの一種。流入海域が穏やかで、河川の搬出土砂量が多く粘土の割合が多いと分流路が固定しやすく、自然堤防が細長く突き出して鳥の趾状となるため、この名がある。)

【コメント】
 写真は熊本に向かう飛行機から撮影したもので、安曇川が琵琶湖に注ぐところに三角州が形成されているのが見える。末端付近は、流路が幾重にも分かれ、鳥趾を広げたような平面形となっていることが地形図からも読み取れ、鳥趾状三角州の好例とされる。

(2017年12月訪問)

花折断層谷

【所在地】
滋賀県高島市、大津市

【地形図】
周辺の地形図へ(国土地理院提供)

【地形の種類】
・断層谷(断層の変位によって直接形成された谷。断層線に沿って直線状ないし緩やかな曲線をなす。)

【コメント】
 花折断層帯は、滋賀県高島市から大津市、京都府京都市を経て宇治市に至る全長約58kmの断層帯である。写真は、花折断層帯のうち、滋賀県大津市付近を飛行機から撮影したもので、写真下中央付近から右奥に向かってほぼ直線状に延びる谷を見ることが出来る。この谷に沿って、安曇川がほぼ直線的に北流(写真上方)している。この谷が、花折断層によって形成された断層谷である。

(2017年12月訪問)

 


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