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  海芝浦・大川・扇町(JR東日本・鶴見線)

1.海芝浦

 

2.大川

 

3.扇町

【路線概略】

鶴見臨港鉄道が前身。戦時中に国鉄に買収された。浅野,安善,昭和など人名や会社名にちなんだ駅名が多い。また,今もホーム跡の残る本山など,廃止された駅も多い。大川支線の基点は武蔵白石であるが,運行上の都合により電車は安善から大川支線に入る。「都会の中のローカル線」として有名。

 

【路線データ】

 

営業キロ

運行本数(鶴見−扇町,浅野−
海芝浦,武蔵白石−大川の順に)

1944年12月
(国鉄)

鶴見−扇町7.0km,
浅野−海芝浦1.7km,
武蔵白石−大川1.0km

?往復,?往復,?往復
(他に区間列車あり)

1956年12月
(国鉄)

鶴見−扇町7.0km,
浅野−海芝浦1.7km,
武蔵白石−大川1.0km

?往復,?往復,?往復
(他に区間列車あり)

1968年12月
(国鉄)

鶴見−扇町7.0km,
浅野−海芝浦1.7km,
武蔵白石−大川1.0km

?往復,?往復,?往復
(他に区間列車あり)

1987年4月

鶴見−扇町7.0km,
浅野−海芝浦1.7km,
武蔵白石−大川1.0km

36.5往復,28往復,30往復
(他に区間列車あり)

2005年3月

鶴見−扇町7.0km,
浅野−海芝浦1.7km,
武蔵白石−大川1.0km

下り42本上り44本,30.5往復,
12,5往復(他に区間列車あり)

 

【駅データ】

駅名

海芝浦(うみしばうら)

所在地

神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1940年11月1日(鶴見臨港鉄道として)

乗降客数

5,124人(2003年現在,1日平均)

駅名のルーツ

隣駅の新芝浦(東芝の旧称・東京芝浦電気(開駅当時は芝浦製作所)からつけられた)の「新」の代わりに「海」を冠した。

駅名

大川(おおかわ)

所在地

神奈川県川崎市川崎区大川町
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1926年3月10日(鶴見臨港鉄道の貨物駅として)

乗降客数

1,784人(2003年現在,1日平均)

駅名のルーツ

日本鋼管の二代目社長・大川平三郎の名に因む。

駅名

扇町(おうぎまち)

所在地

神奈川県川崎市川崎区扇町
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1928年8月18日(鶴見臨港鉄道の貨物駅として)

乗降客数

1,008人(2003年現在,1日平均)

駅名のルーツ

この地を埋め立てた浅野総一郎の浅野家の家紋の扇にちなんで扇町となった。

 

【乗車記】(2004年3月)

川崎に泊まった翌朝,鶴見駅にやって来た。まず海芝浦へ向かう。車内は出勤途中とおぼしきスーツ姿のサラリーマンでいっぱい。が,こちらも就活でスーツを着ているので浮かずにすむ。

海芝浦に着くと乗客たちは,改札口ではなく通用門で,定期券ではなく社員証を見せながら,どんどん工場へと吸い込まれていく。こちらはきっぷ「しか」ないので,しばしホームでたたずむ。すぐ横は海である。これほど人工物で固められた海も珍しい。

わずか3人の客を乗せた列車で浅野まで引き返す。浅野駅の雰囲気も気に入って,写真を撮ろうとしたが,通勤客の目が気になって結局撮れなかった。

大川行きに乗る。朝のラッシュも過ぎ,車内の空気も緩んでいる。海芝浦駅とは違い,大川駅は工場地帯のど真ん中にあった。周囲を散策する気も失せ,またしばしホームでたたずむ。

武蔵白石駅のすぐ横を通って安善まで引き返したあと,最後に扇町駅へ。こちらも工場地帯にある。が,さっきとは打って変わって「これぞ鶴見線の醍醐味」と素直に感心する。駅に併設されたJR貨物の事務所前では,猫がのんきにあくびをしていた。


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