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  近鉄四日市・内部(近畿日本鉄道・内部線)/西日野(近畿日本鉄道・八王子線)

1.近鉄四日市

 

2.内部

 

3.西日野(駅舎と駅前広場)

 

4.西日野(ホーム)

【路線概略】

[内部線]三重軌道と三重鉄道が起源。近鉄名古屋線と湯の山線の近鉄四日市駅が高架になっているのに対し,内部(・八王子)線の近鉄四日市駅はその高架下の地上にあり,両者はいったん改札を出ないと乗換えができないようになっている。

[八王子線]三重軌道が起源。以前は現在の終着駅・西日野から先の伊勢八王子まで線路が延びており,路線名の由来ともなっていたが,1974年7月の天白川の水害により西日野駅を移設した上で西日野−伊勢八王子間は廃止された。八王子線の列車は全て内部線に乗り入れ,近鉄四日市駅まで直通する。

内部線と八王子線はいずれも軌間762mmのナローゲージ鉄道であり,三岐鉄道北勢線や黒部峡谷鉄道とともに全国的にも貴重な存在となっている。

 

【路線データ】

[内部線]

営業キロ

運行本数

1925年4月
(三重鉄道)

四日市市−内部4.3哩

9往復

1944年12月
(三重交通)

諏訪−内部6.0km

?往復

1956年12月
(三重交通)

近畿日本四日市−内部5.8km

?往復(他に区間列車あり)

1968年12月

近畿日本四日市−内部5.8km

?往復(他に区間列車あり)

1987年4月

近鉄四日市−内部5.7km

?往復(他に区間列車あり)

2006年8月

近鉄四日市−内部5.7km

38往復(他に区間列車あり)

[八王子線]

営業キロ

運行本数

1925年4月(三重鉄道)

日永−八王子村1.8哩

10往復

1944年12月(三重交通)

日永−伊勢八王子3.0km

?往復

1956年12月(三重交通)

日永−伊勢八王子?km

?往復

1968年12月

日永−伊勢八王子?km

?往復

1987年4月

日永−西日野1.3km

?往復

2006年8月

日永−西日野1.3km

37往復

 

【駅データ】

駅名

近鉄四日市(きんてつよっかいち)

所在地

三重県四日市市安島1-1-60
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1929年1月30日(伊勢電気鉄道諏訪駅として)

乗降客数

60,515人(1998年11月10日調査)

駅名のルーツ

毎月,六斎市が開かれたところ。四日から始まるところから四日市という。四日,九日,十四日,十九日,二十四日,二十九日に市が開かれた。

駅名

内部(うつべ)

所在地

三重県四日市市小古曽3-5-29
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1922年6月21日(三重鉄道として)

乗降客数

1,126人(1998年11月10日調査)

駅名のルーツ

駅名

西日野(にしひの)

所在地

三重県四日市市西日野町字東浦30
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1912年8月14日(三重軌道として)

乗降客数

2,891人(1998年11月10日調査)

駅名のルーツ

 

【乗車記】(2006年7月)

近鉄鈴鹿線に乗車したあと,急行で伊勢若松から近鉄四日市へ。昼食を食べてから,内部線のホームへと向かう。

階段を昇り降りした挙句ようやくたどり着いた内部線のホームは,立派な近鉄四日市駅の高架の下に隠れるようにこじんまりとしてあった。こちらも「近鉄四日市」駅なのだが,同じ駅だとは到底思われない。で,そこに停まっていたのは,見るからに幅の狭い列車。トロッコのようでかわいらしい。

乗り込むと程なく発車。列車は四日市の郊外を行く感じで,特にどうということはない。ここにわざわざ書いておきたいと思うこともない。そんな感想を持たれても列車のほうは機嫌を損ねることなく,そして職務を全うすべく,いつも通りに淡々と走っていく。

それにしても暑い。冷房が付いていないのか,窓が開けてあり,外から自然の風が入ってくるようにしてある。が,今日は最高気温が35℃にもなろうかという異常に暑い日だ。外から入ってくる風が涼しいはずがない。徹夜明けでやって来た私は,列車の中で気を失いそうになった。

それにしてもよく揺れる。「狭軌なのだから仕方がない,この揺れこそがこの路線の魅力の一つなのだ」と無理に思ってみるにつけてもやっぱり五月蝿いものは五月蝿い。しかも,前述のように窓が開いていて,本来なら聞こえないはずの音まで容赦なく車内に入ってくる。徹夜明けでやって来た私は,列車の中で気を失いそうになった。

こんな,堪え難き暑さを堪え,忍び難き揺れを忍び,以てたどり着いた内部駅は,交通量の多い2つの大きな道がY字に交差する場所に東から突っ込んで行き止まるところにあった。この辺りは旧・東海道が通っており,駅前に案内の看板がある。それに従って駅周辺をちょろっと歩いてみたが,とにかく暑いのでやる気が出ず,それゆえ往時を感じることもなく,さっさと内部駅に引き返してしまった。

内部駅から今来たレールを戻り,日永駅で下車。待つほども無くやって来た西日野行きに乗り移る。わずか1.3km,2分で終点の西日野に到着した。昔はこの先の伊勢八王子まで線路が延びていたという。そこまで歩いてみようと思って駅を出たが,とにかく暑いのでやる気が出ず,また大した遺構は残っていないとの事前情報もあったので,さっさと西日野駅に引き返してしまった。


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