ホーム > 途中駅の情景 > 船佐


  船佐(JR西日本・三江線)

1.ホーム(三次方面をのぞむ)

 

2.駅前広場(右手に待合室,中央の青色ポールにバス時刻表)

 

3.口羽方面から迎えにやって来た列車

【駅概略】

JR三次駅から三江線を4駅,9.7kmの地点にある無人駅。山あいを流れる江の川沿いの小平地に,1面1線のホームと簡素な待合室がある。待合室は駅前広場の一角にあり,線路やホームからはやや離れた場所にある。駅周辺にはわずかばかりの民家しかなく,非常に静かな環境となっている。

 

【駅データ】

駅名

船佐(ふなさ)

所在地

広島県安芸高田市高宮町船木
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1955年3月31日(三江南線として)

乗降客数

駅名のルーツ

明治22年に船木村と佐々部村が合併して船佐村となった。

 

【停車本数データ】

1956年12月(三江南線)

6往復

1968年12月(三江南線)

8往復

1987年4月

6往復

2001年3月

5往復

2010年3月

5往復

 

【訪問記】(2010年5月)

三次駅から三江線本日三本目の上り列車に乗って長谷駅で下車した後,隣の船佐駅を目指して歩いている。右手を流れるは中国地方最大の河川・江の川。どこまでも清らかに付き添ってくる。

30分ほど歩くと突然左手に広場が現れた(写真2)。中央には自転車置き場が鎮座し,幅を利かしている。なんだかよく分からない空間だが,地図を信じればここが船佐駅のはずだ。

その証拠を得るべく,広場に入ってみる。右奥に小さな建物がある。近づいてみると,「船佐駅」とある。やはりここが船佐駅のようだ。これは待合室なのだろう。壁に時刻表も掲げてある。上下5本しか列車がない。それにしても,肝心の線路&ホームが見当たらない。

広場中央の自転車置き場を見てみる。手前に青いポールが立っている。近づいてみると,「船佐駅 備北交通バスのりば」とある。やはりここが船佐駅のようだ。これはバス停なのだろう。ポールに時刻表も掲げてある。平日の今日は吉田営業所行きの2本しか便がない。それにしても,肝心の線路&ホームが見当たらない。

山手に歩いてみる。突き当たりにホームがあり(写真1),さらにその奥にようやく線路を発見した。か細くか弱い2条のレールが,右に左に伸びている。頼りないが,味わい深い。

ホームの三次寄りに行ってみる。線路の向こう側に「空襲被災の地」の立て看板がある。近づいて読んでみると,「B29の爆撃により7名の死者が出た,中国山地で唯一の被災地」とある。こんなところに戦争の爪痕が,と思う。今はのどかで静かな場所だが,決してそれだけの場所ではないらしい。

そうこうするうちに口羽方面から迎えの列車がやって来た(写真3)。9年ぶりの三江線めぐりはこれで終わろうと思う。


ホーム > 途中駅の情景 > 船佐