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  碧海堀内(名古屋鉄道・西尾線)

1.新安城方面をのぞむ

 

2.西尾方面をのぞむ

 

3.「駅存続ありがとう」の横断幕

【駅概略】 ※2008年6月29日駅名改称

名鉄新安城駅から西尾線を4駅,6.7kmの地点にある無人駅。駅舎はなく,駅南側の道路や隣接する堀内公園から直接1面1線のホームに入るようになっている。SF(ストアードフェア)カードシステム「トランパス」の導入を進める上で,碧海堀内駅は利用者が非常に少なく,投資効果も期待できないことから,一時は廃止が検討されていた。しかし安城市との協議により,最終的に存続が決まった。2008年6月29日から駅名が「堀内公園」に改称されている。

 

【駅データ】 ※2008年6月29日駅名改称

駅名

碧海堀内(へきかいほりうち)

所在地

愛知県安城市堀内町前山92
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1926年7月1日(碧海電気鉄道として)

乗降客数

239人(2000年度現在,1日平均)

駅名のルーツ

 

【停車本数データ】

2004年5月

下り37本,上り39本

2006年8月

38.5往復

 

【訪問記】(2006年7月)

名鉄廃止予定駅訪問シリーズ番外編。弥富口駅を訪問した翌朝,宿泊地である名古屋から名鉄の準急に乗車し,途中で一度乗り換え,碧海堀内駅で下車した。この駅は一時期廃止が検討されていたが,辛うじて廃止を免れた駅である。廃止が決まった他の諸駅と一時は同列に扱われていたので,これらと一緒に訪問すべきと思い,シリーズの途中で立ち寄ることにした。

ホームに降り立つ。と,数人の客が一緒に下車して三々五々散っていった。一般に,朝時間帯の郊外の駅では,乗る客はたくさんいても降りる客は非常に少ない。しかもこの駅は一時廃止が検討されていたほどの駅である。ので,利用者がこのように比較的多いことにとても驚いた。と同時に,廃止を免れた理由も何となく分かった気がした。

ホーム南側には道路が走っており,そこから直接ホームに入れるようになっている。さっそく駅周辺を散策すべく,道路に出る。と,その左手に商店があるのが目に留まった。いかにも駅前商店といった雰囲気を醸し出しており,簡素なつくりで頼りないこの駅の駅らしさを補完し強調しているように思われた。

翻って,その右手には「駅存続ありがとう 名鉄さん 安城市さん」と書かれた横断幕が壁にはってある。今さらながら告白すると,本当にこの駅が廃止候補に挙がっていたのか,正直不安なところがあった。「廃止を検討中」との情報は入っていたものの,実際に「廃止します」と名鉄から正式発表された駅の中には入っていなかったからだ。しかし,この横断幕のおかげで,やっぱりそうだったんだと確信を持つことができた。

駅南側の道路を東西に散策する。駅周辺には家が結構たくさんあり,今歩いているこの道路も交通量が非常に多い。とても廃止が検討されるような立地にあるとは思えない。廃止を免れた理由がまたまた何となく分かった気がした。

駅に戻る。先の駅前商店でジュースを買い,駅北東にある堀内公園のベンチで休憩する。その間に,私が滞在した間の利用状況(乗降客延べ数)をまとめておこう(私自身を除く)。

いずれの列車とも下車・乗車ともに数人ずつ

・・・・・・非常に大雑把で申し訳ない。けれど,逆に言えば一目で数えられるほど少なくはなかったということだ。廃止が検討された駅にしてはかなり多いと言えるだろう。少なくとも,JR北海道なら廃止候補には全く挙がらないと思われる。が,ここは名古屋鉄道という大手私鉄の一ローカル駅。「利用者が極端に少ない」と判断されたこの駅の命運はかなり危うかったはずである。別に何の思い入れもないけれど,何となく良かったなぁと胸をなでおろしつつ,迎えの電車に乗り込み,碧海堀内駅をあとにした。


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