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  鎌谷(名古屋鉄道・西尾線)

1.吉良吉田方面をのぞむ

 

2.「廃止反対」の立て札

 

3.西尾方面から迎えにやって来た電車

【駅概略】 ※2006年12月16日廃止

名鉄西尾線の福地−上横須賀間にあった無人駅。福地駅から1.4kmの地点にあった。戦時中に営業休止となったが,戦後に復活した。駅舎はなく,道路から直接1面1線のホームに入るようになっていた。SF(ストアードフェア)カードシステム「トランパス」の導入やバリアフリー化などを進める中で,利用者が極端に少なく,投資効果も期待できないことから,2006年12月15日をもって廃止された。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

鎌谷(かまや)

所在地

愛知県西尾市鎌谷町字榎島94
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1928年10月1日(愛知電気鉄道として)

乗降客数

204人(2000年度現在,1日平均)

駅名のルーツ

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

2004年5月

34.5往復

2006年8月

35.5往復

 

【訪問記】(2006年7月)

名鉄廃止予定駅訪問シリーズ第2弾。碧海堀内駅から普通電車に乗車し,20分ほど揺られたあと,鎌谷駅で下車した。私を降ろした電車はすぐに発車して見えなくなった。

ホームの様子を観察する。まず目を引いたのがホームにある券売機だ。簡易なものだが,立派な「自動券売機」である。廃止される駅にそんな近代的なものがあるはずがないと決め付けていたので,とても驚いてしまった。

ホームに立って周囲の様子をうかがう。と,目の前のビニールハウス前に「反対!! 鎌谷駅廃止」の看板があるのに気づいた。もう一つ,そこから少し西に行った道路沿いにも同じことを書いた看板がある。ともに簡素なつくりで,誰が立てたのか,誰の訴えなのかは書いてないけれど,その簡素さがかえって廃止に反対する切実さを強調しているように思われた。

周辺の散策に出る。田畑の合間に民家が点在する典型的な田舎の風景が広がっており,特に見るべきものはない。100メートルも行ったところで身を翻し,さっさとホームに引き返すことにした。

ホームで迎えの電車を待つ。と,孫娘の手を引いたおばあさんが私と同じ電車を待っていた。その横には名鉄の職員の方が2人いて,券売機にたまった運賃を回収している。そして,さらにその横に立っているのは好奇心だけでやって来た私。のどかな田園地帯にある鎌谷駅は,今から約4ヶ月後に迎える最期のときを前に,ささやかな賑わい(?)を見せていた。

私が滞在した間の利用状況(乗降客延べ数)をまとめておこう(私自身を除く)。

若い男性2(いずれも乗車),おばあさんとその孫娘(乗車)

このように,私が観察した&利用した下り2本,上り2本だけでもこれだけ多くの利用が確認できた。廃止される駅にしてはかなり多いと言えるだろう。少なくとも,JR北海道なら廃止しないと思われる。が,ここは名古屋鉄道という大手私鉄の一ローカル駅。「利用者が極端に少ない」と判断されたこの駅の廃止はもはや決定的である。別に何の思い入れもないけれど,何となく不憫だなぁといたわりつつ,迎えの電車に乗り込み,鎌谷駅をあとにした。


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