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  桂川(JR北海道・函館本線)

1.ホーム(森方面をのぞむ)

 

2.ホーム(八雲方面をのぞむ)

 

3.駅出入口とホーム全景

【駅概略】 ※2017年3月4日廃止

JR森駅から函館本線を長万部方面へ1駅,2.7kmの地点にあった無人駅。内浦湾を望む高台に、2面2線の千鳥式ホームがあった。1日平均の乗車人員が1名以下と極端に少なくなったことから、2017年3月に廃止された。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

桂川(かつらがわ)

所在地

北海道茅部郡森町鷲ノ木町
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1944年9月30日(旅客扱いをする信号場として)

乗降客数

駅名のルーツ

桂が生い茂る川の意でつけられる内地地名が移動したものと思われる。

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

1944年12月

?往復(旅客扱いをする信号場)

1956年12月

6往復(旅客扱いをする信号場)

1968年12月

7往復(旅客扱いをする信号場)

1978年10月

7往復(仮乗降場)

1987年4月

7往復

2001年3月

6.5往復

2016年4月

6往復

 

【訪問記】(2016年11月)

2016年度JR北海道廃止予定駅訪問シリーズ第3弾。JR北海道が経営立て直しのため、極端に利用の少ない18駅の廃止を打ち出した。こうした駅は非常に魅力的な駅であることが多く、きわめて衝撃的かつ残念な話ではあるが、廃止が覆される可能性は低いと思われる。とにかく、廃止される前に訪問しておきたい。18駅のうち、東山姫川蕨岱、北豊津、東鹿越稲士別上厚内糠南下沼の9駅は訪問済みなので、残る9駅を訪問するプランを考え、さっそく実行に移すこととする。

第3弾は桂川駅。森駅10:05発の下り普通列車に乗車し、4分で隣の桂川駅に到着、下車した。・・・と、蚊のようなものが大量に飛んでいる。この時期の北海道に特有の雪虫だろうか。とにかく大群だ。口を開ければ瞬く間に何匹かを食すことになる。駅の様子をつぶさに観察したいが、目を開けるのも一苦労だ。ろくに観察もせず、ダッシュで写真を何枚か撮影しただけで、さっさとホームから退散することにした。

なので、以下はそのときの写真を見ながら記述する。ホームは2面2線で、千鳥式に配置されている。仮乗降場上がりの小駅にありがちな木製の簡素な造りではなく、意外にもしっかりとしたコンクリート造りだ。ホームは集落から少し高台に上がった見晴らしの良いところにあり、内浦湾(噴火湾)を望むことができる。いま降り立った下りホームから構内踏切を渡ると右手に上りホームがあるが、まっすぐ行くと階段をつたって駅の出入口に出ることができる(写真3)。

ここまで来ると、雪虫は多少ましになった。が、長居したいとは思わない。これ以上観察することもなさそうである。早速帰路に就くべく、駅前通りを大急ぎで森駅に向けて歩き始めた。

歩いている途中で気が付いた。廃止の噂が出ているものの、駅周辺には意外なほど多くの人家がある。地形図を見ても、森駅周辺の中心市街地からこの辺りまで、まばらとはいえ建物のマークは途切れることなく描かれている。駅前には鷲ノ木漁港もあり、駅を利用しそうな人はそれなりにいる気がする。なのに、1日の乗車人員は1名以下という極限状態にあり、廃止の話が出ている。要するに、近くにはあるが、誰も必要としていない、ということだろう。そう考えると、すでに雪虫の印象しか残っていないことも含め、桂川駅がとても不憫に思えてきた。


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