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  門静(JR北海道・根室本線)

1.駅舎

 

2.ホーム(根室方面をのぞむ)

 

  3.根室本線と引込み線の分岐点   4.草むらと化した路盤跡

 

  5.橋台跡   6.採石場付近

【駅概略】

釧路駅から根室方面へ6駅,41.7kmの地点にある無人駅。1面1線のホームと2003年に建てかえられた小さな駅舎がある。門静には採石場があり,かつては門静駅から引込み線が出ていた。運び出された砕石は根室本線のバラストなどに使われたという。現在,この引込み線は撤去されており,砕石輸送はトラックに切り替わっている。

 

【駅データ】

駅名

門静(もんしず)

所在地

北海道厚岸郡厚岸町門静
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1917年12月1日(釧路本線として)

乗降客数

駅名のルーツ

モイ・シュツ(滝の傍ら)の音訳されたもの。

 

【停車本数データ】

1925年4月

4往復

1944年12月

5往復

1956年12月

5往復

1968年12月

8往復

1987年4月

8.5往復

2006年10月

下り8本,上り10本

 

【訪問記】(2006年10月)

夜行列車「まりも」で釧路に到着。すぐに接続する快速「はなさき」を見送り,次の厚岸行き普通列車に乗車。門静駅で下車した。

門静で降りたのはひょんなことがきっかけだった。今日のこの後の予定との兼ね合いでどこかで時間をつぶす必要があり,沿線に何か面白そうなものはないかと調べていたところ,その昔門静駅から近くの採石場まで引込み線が出ていたことを知った。1978年に撮影された空中写真でも,確かに門静駅から分かれる線路のようなものが見える。距離もそんなに遠くなく,暇つぶしにはちょうど良さそうだ。というわけで,この引込み線の跡を探ってみることにし,門静で降りたのだった。

1978年に撮影された空中写真を手に,駅前を走る国道44号線を西に向かう。すぐに国道はJR根室本線を跨ぎにかかるのだが,空中写真によるとちょうどこの辺りで引込み線が根室本線から分岐していたようだ。国道の跨線橋から見下ろすと,草むらと化しつつも確かに線路が分岐していた雰囲気がある(写真3)。

ちょっと東に戻ってから北に向かう道に入る。またまた空中写真によると,先ほどの分岐点から大きく弧を描いて北に進路を変えた引込み線は,この道の左側(西側)を通って採石場に向かっていたようだ。必死に左側を見ながら北上するも,枯れ草が生えるのみでよく分からない。が,道の西側にある牧草地に入る農道にちょっと入って見渡してみると,牧草ロールの北側に続く築堤のようなものを確認できた(写真4)。

空中写真に写っている引込み線跡はやがて尾幌川を渡る。経験上,橋の跡は非常に残りやすいので必死に眺めていると,案の定,先ほどの築堤跡から続く橋台跡を発見した(写真5)。

川の対岸に移った引込み線跡は,そのまま単調に北上する。路盤跡は対岸に移ったこともあってよく見えないが,岩を削って何とか線路を敷いたと思われる場所も見受けられた。

こうして採石場に到着(写真6)。空中写真にはここに停車する貨車のようなものが写っているが,その面影はいまや全くない。しばらくしぶとくその辺りを凝視するも,草が邪魔してやっぱりよく見えない。それに,採石場を凝視する私の姿はすぐ横を駆け抜ける採石場発のトラックの目にどのように映っているかも非常に気になる。ので,これで廃線跡ウォークを終了し,門静駅に戻ることにする。

・・・・・・午前8時30分,採石場の作業開始を告げる(?)サイレンが門静の集落に響き渡った。


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