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  森宮野原(JR東日本・飯山線)

1.駅舎

 

2.ホーム(戸狩野沢温泉方面をのぞむ)

 

3.「日本最高積雪地点」の標柱

【駅概略】

豊野−越後川口間を走るJR飯山線のほぼ中間にある簡易委託駅。1面2線のホームと2004年竣工の立派な駅舎があり,駅舎には交流館「ふきのとう」が併設されている。1945年2月12日に記録した積雪7m85cmはJR駅における最高積雪記録であり,それを示す標柱がホーム横に立っている。

 

【駅データ】

駅名

森宮野原(もりみやのはら)

所在地

長野県下水内郡栄村北信
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1925年11月19日(飯山鉄道として)

乗降客数

84人(2004年現在,1日平均)

駅名のルーツ

「森」は下水内郡栄村の字名。「宮野原」は隣の新潟県中魚沼郡津南町の字名である。「森」も「宮」も小祠を祀る土地であり神領を表す。

 

【停車本数データ】

1930年10月(飯山鉄道)

8往復

1944年12月

5往復

1956年12月

5往復

1968年12月

7.5往復

1987年4月

9往復

2006年11月

8往復

 

【訪問記】(2007年1月)

足滝駅で下車したあと,信濃川の左岸に沿う駅前通りを西に向かう。雪が見たくて真冬の飯山線にやって来たのだが,今年は雪が極端に少ない。温暖な地方に住む人間の勝手なエゴを戒められた気がする。

不本意にも歩きやすい道路を黙々と歩く。道の両側に建ち並ぶ家々の玄関には,それを取り囲み守るようにガラスが張りめぐらされている。この空間は「風除室」といって防寒効果を高めるのに一役買っているそうだ。雪の少ない年にあっても変わらぬそんな特徴的な雪国の家のつくりが,とにかく豪雪を見たくてやって来た不届き者にとって唯一のなぐさみとなった。

信濃川と別れて飯山線を横切る踏切を渡り,道なりに左に曲がって再び飯山線を横切ると,やがて国道117号線に出た。道の駅「信越さかえ」を左横目に見つつ,橋を渡ってすぐを右に折れると,ついに目的地である森宮野原駅に到着した。

この駅はJR駅としては日本最高の積雪7.85mを記録したことで有名である。そんな駅を訪問するからには真冬の雪の深いときでなければならぬ。そんな思いから今日のような時季を選んでやって来たのだが,今年は残念ながら雪があまりに浅い。ホーム横に立つ「日本最高積雪地点」の標柱もみずから「看板に偽りあり」と感じているのか,どこか恥ずかしげである。

駅をいったん離れ,周辺をぶらぶら散歩したのち,再び駅舎に戻る。駅舎には真新しい「ふきのとう」という交流館が併設されており,特産品の販売所や喫茶室となっている。・・・が,これらを利用する気はなく,それゆえ中にも入りづらくて,うすら寒い駅舎のほうで迎えの列車を待っていると,交流館のスタッフの方が「中でお待ちになっては?」と私を招き入れてくれる。ありがたくご好意に甘えることにし,中に入ってテーブルの一角に腰を下ろす。豪雪を見たくてこんな真冬にやって来たはずなのに,窓外に雪は少なく,気づけば空調の入った館内の暖かさが身に沁み,スタッフの方の温かさも心に沁みて,ここだけ早くも春がやって来たかのようだった。


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