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  日進(JR北海道・宗谷本線)

1.駅舎

 

2.美深方面をのぞむ

 

3.美深方面から迎えにやって来た列車

【駅概略】

JR名寄駅から北へ1駅,4.0kmの地点にある無人駅。1面1線の,木の板を並べただけの非常に簡素なホームと,そこから少し離れたところに小さな駅舎とがある。以前は普通列車でも通過するものがあったが,現在は全普通列車が停車する。駅舎の入り口上には日進駅のシンボルマーク(?)が描かれている。

 

【駅データ】

駅名

日進(にっしん)

所在地

北海道名寄市日進
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1959年11月1日

乗降客数

駅名のルーツ

日進月歩,一日一日前進しようという意味でつけられた地名という。

 

【停車本数データ】

1961年10月

6往復

1968年12月

5.5往復

1987年4月

4.5往復

2006年10月

5.5往復

 

【訪問記】(2006年10月)

自身以外に全く人気も人影もない豊清水駅のホームに,1両編成の列車が入ってきた。豊清水駅9:44発の名寄行き普通列車である。私が恥ずかしげに乗り込むと,すぐに扉が閉まり,焦点の定まらない大味な景色の中を走り始めた。

天塩川に沿って南下することおよそ40分,日進駅に到着。切符を見せ,恥ずかしげに下車する。・・・と,そこは木の板を並べただけの非常に短く簡素なホームの上であった。非常に簡素で必要最低限の長さしかない木製のホームとなると,その昔北海道に数多く存在したという仮乗降場のことが思い出される。もしや,日進駅ももともと仮乗降場だったのだろうかと思い始めたが,後になって調べてみてもそういう事実は確認できなかった。

ホームから降り,線路脇の砂利道を歩いて,駅舎へと向かう。日進駅にはシンボルマーク(?)を描いた看板を掲げた立派な駅舎がある。駅舎の前に立つと,駅舎にしてもシンボルマークにしても仮乗降場にしては立派に過ぎる気がしてきて,やっぱりここは仮乗降場上がりの駅ではないんだな,という気がしてくる。

扉を開けて駅舎に入る。と,土間のような空間が広がっている。その一角に座り,早朝に旭川駅前でゲットしておいた昼食を食べ始める。冷めたおにぎりに駅舎が醸し出す独特の香りがブレンドされて,これまた格別な味わいであった。

こうして腹ごしらえを終え,一息つく。トイレもしっかり済ませ,準備万端だ。ひどい話だが,何かとお世話になった日進駅にはそんなに興味はなく,ここから歩いて1時間ちょっとのところに本当の目的地がある。1時間も歩けば着くのだからそんなに遠くはなく,4時間後にやって来る迎えの列車までに十分往復できるだろう。物理的にはそうなのだけど,地形図でその道のりを見ている限り,クマでも出てきそうな感じで果てしなく遠いところのように感じられる。大げさに言えば,無事に帰って来れないかもしれない。

「4時間後にちゃんとまた戻って来れるといいな・・・。」

心の中で「よしっ」と気合を入れてから駅舎を出,駅西側を流れる天塩川のほうに向けて歩き始めた。一歩また一歩と進むにつれ,緊張感が否応なしに高まってくる。次に目指すは今年3月に廃止された智東駅の跡地と,その周辺に開けていたという集落の跡地である。


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