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  南小谷・千国・白馬(JR東日本/西日本・大糸線)

1.南小谷

 

2.千国

 

3.白馬

 

4.塩の道 千国街道

【駅概略】

[南小谷]長野県北西部のJR大糸線にある駅。この駅を境に南はJR東日本,北はJR西日本の営業エリアとなる。また,電化・非電化の境界駅でもあり,直通列車は全くない。駅自体はJR東日本が管轄している。

[千国]南小谷から南へ1駅,1.4kmの地点にある無人駅。姫川がつくった谷底に2面2線のホームがある。大糸線全通後に新設された比較的新しい駅。

[白馬]千国から南へ3駅,9.0kmの地点にある駅。もともと「信濃四ツ谷」駅であったが,白馬村の誕生により1968年に駅名も変更された。スキーヤーや登山客の拠点としてにぎわう。

 

【駅データ】

駅名

南小谷(みなみおたり)

所在地

長野県北安曇郡小谷村千国乙
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1935年11月29日(大糸南線として)

乗客数

150人(2004年現在,1日平均)

駅名のルーツ

タリは滝(古くは「ダル」と発音)と同義で,小さい谷がたくさんある地ということ。

駅名

千国(ちくに)

所在地

長野県北安曇郡小谷村千国乙
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1961年12月23日(千国崎仮乗降場として)

乗客数

駅名のルーツ

小さい集落の中心になっていることを示す地名。千は千々のことでもある。

駅名

白馬(はくば)

所在地

長野県北安曇郡白馬村北城四ツ谷
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1932年11月20日(大糸南線信濃四ツ谷駅として)

乗客数

436人(2004年現在,1日平均)

駅名のルーツ

春先になると山の東側斜面に「代かき馬」が現れるという白馬岳に因む。

 

【停車本数データ】

 

南小谷

千国

白馬

松本方面

糸魚川方面

1944年12月
(大糸南線)

4往復

4往復

4往復
(信濃四ツ谷駅)

1956年12月
(大糸南線)

4往復

4往復

4往復
(信濃四ツ谷駅)

1968年12月

13往復

9.5往復

11往復

13.5往復

1987年4月

下り13本,
上り15本

10.5往復

12往復

下り13本,
上り15本

2005年7月

14往復

7往復

12往復

14.5往復

 

【訪問記】(2005年8月)

中土駅を訪問した後,南小谷村営バスで南小谷駅に到着。次は「塩の道」を散策すべく,再び南小谷村営バスに乗ろうと思う。が,乗るべきバスが見当たらない。なんと,いま中土駅から乗ってきたバスが20分の待ち合わせでそのまま「牛方宿前」まで直通するのだった。だったらそのまま乗せてくれてたらいいのに・・・。

駅前を発車したバスは途中で右折し,急な山道を登り始めた。しばらく無人地帯を進み,「牛方宿前」に到着。ここから塩の道を歩いて谷底にある千国駅まで向かおうと思う。昔の人に怒られそうだが,行きの急な登りにバスを使って正解だった。あとは下るのみだ。

塩の道は古来から日本海側でとれた塩を内陸部に運ぶ歩荷(ぼっか)たちが通った道で,上杉謙信が武田信玄という「敵に塩を送った」のもこのルートだった。この千国付近に残る塩の道は,往時の雰囲気をよくとどめているという。以前から気になっていた塩の道を,今回ようやく訪問することになった。

さて,バスを降りてみると,バス停名にもあるように「牛方宿」という萱葺きの建物がある。千国街道に唯一残る宿で,内部が公開されているらしいが,時間がないし興味もないので,さっそく塩の道に歩を進める。

と,いきなり薄暗い急な下り道が眼下に続いていた。なるほど,確かに往時の雰囲気をよくとどめている。すっかり気分を良くし,歩荷たちを気取って,ただし気楽な観光客の立場で,勢いよく下り始めた。

途中,「弘法清水」「錦岩」「牛つなぎ石」という,ここが塩の道でなければ何でもない湧き水,岩,石に過ぎないであろう遺構が次々と現れる。・・・とまぁかなり皮肉っぽく書いてしまったが,実際には逐一立ち止まってじっくり見物し,往時に思いを馳せてみた。

舗装道路に一部食い荒らされながらも,塩の道はまだまだ続く。古びた民家や石仏が並ぶ一隅もあり,歴史を感じさせてくれる。下り坂ということもあって,快適に国道148号線のすぐ近くまで古道散策を楽しんだ。

名残惜しいが,ここで散策を切り上げ,次の目的地へと向かうことにする。谷底へと下っていく国道下の階段を通って,JR千国駅に出た。千国駅は花に彩られたきれいな小駅だ。ホーム横のグラウンドで子供たちが歓声を上げている。

時間通りにやって来た電車に乗り込む。すがすがしい高原地帯を行くこと約15分,白馬駅に到着。さっそく改札を出てびっくりした。というのも,失礼な話だが,予想外に都会だったからだ。だから,でもないが,信州そばではなくマクドナルドで昼食をとる。ここは白馬だけど,地元で食べるのと同じ味がした。

こうして慌しく食事を終え,駅前から松本電気鉄道の長野駅行き特急バスに乗った。次に目指すは上田交通である。


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