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  大白川(JR東日本・只見線)

1.駅舎

 

2.ホーム(只見方面をのぞむ)

 

3.出発した除雪車(小出方面をのぞむ)

 

4.駅前通り

【駅概略】

JR小出駅から只見線を8駅,26.0kmの地点にある無人駅。破間川と国道252号線に挟まれて、2階建ての駅舎と1面2線のホームがある。駅舎には魚沼市入広瀬自然活用センターが併設されている。急行「奥只見」が停車していたこともあったが、現在は廃止され、普通列車のみが発着している。冬季は除雪作業の拠点にもなる。

 

【駅データ】

駅名

大白川(おおしらかわ)

所在地

新潟県魚沼市大白川
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1942年11月1日

乗降客数

9人(2007年度現在、1日平均)

駅名のルーツ

破間(あぶるま)川を白い川と見立てたもの。「大」は美称。

 

【停車本数データ】

1942年11月

4往復

1944年12月

4往復

1956年12月

5往復

1968年12月

5往復

1987年4月

7往復

2001年3月

5往復

2013年4月

4往復

 

【訪問記】(2013年2月)

3月のダイヤ改正で、只見線の柿ノ木駅が臨時駅に格下げされ、定期列車が通過扱いになるという。柿ノ木駅は前々からいつかは訪問せねばと思っていたが、なかなか都合がつかず、これまでお預けになっていた。また、その隣に大白川というこれまた心惹かれる駅がある。ダイヤ改正が行われる前に、両駅を訪問しておきたい。時刻表片手に日帰りプランを立て、最寄駅から大白川駅までの往復切符を求めて、積年の思いをついに果たすこととなった。

浦佐駅で上越新幹線から上越線へ乗り継ぎ、小出駅に到着。ここで只見線の普通列車に乗り換える。18きっぷの季節ではないし、只見〜会津川口間は2年前の豪雨災害の影響で今なお不通なので、同好の士の姿は少ないが、それでも全乗客の8割を占めていると思われる。

列車は定刻に発車すると、極めてのんびりとしたスピードで、破間(あぶるま)川沿いを忠実に遡っていく。沿線風景はのんびりとした田園地帯のはずだが、今の季節は一面の銀世界となっている。進むにつれ、線路脇の雪の壁が少しずつ高くなっていく。

定刻14:04、大白川に到着した(写真2)。降りたのは私1人だけ。乗り込んだ客はもちろんいない。列車は次の終着・只見駅に向けて発車していく。1人ホームに取り残される。

大白川駅、いい駅だなと思う。福島県との県境を成す六十里越に挑む只見線の、新潟県側最後の駅で、峠の麓にある駅である。新潟県側から見れば最も山奥にある駅なので、周辺の風景も相当に鄙びている。ただ、鉄道運行上は重要な駅で、列車行き違い設備もあり、しっかりとした造りとなっている。根室本線の落合駅、石北本線の金華駅をはじめ、こうした駅にはスイッチバックほどの派手さはなく、それでいてこれから峠に挑む一種の緊張感も感じられ、妙に心惹かれるものがある。

ホームから数段の階段を下りて線路を横切り、数段の階段を上がって駅舎に入る。黄色や黒の除雪用具が置いてある。そういえばホームはきれいに除雪されていた。1日4往復の列車しかないのに、ありがたいことだと思う。

・・・と、ホームのほうからエンジン音が聞こえる。「はて、列車はしばらくないはずだが」と思いつつ覗いてみると、除雪車が小出方面に向けて出発していった(写真3)。私が乗ってきた列車2424Dの通過を待って、除雪作業に出たらしい。幸か不幸か、この後大白川〜小出間を走る列車は、大白川16:14発小出行き2425Dまでない。

さて、今から隣の柿ノ木駅まで歩こうと思う。駅前通り(写真4)を見ると、両脇にかなりの積雪があるものの、国道ではあるので除雪はしっかりされている。柿ノ木駅までの営業キロは3.2kmなので、1時間もあれば歩けると思われる。一方で、帰りの列車は2時間後にやってくる2425Dまでないので、今すぐ柿ノ木駅に向けて歩き始めると、柿ノ木駅で1時間ほど待つことになる。

それならばと、柿ノ木駅に向かう前に、大白川集落を表敬訪問することにした。大白川駅周辺にある集落は「末沢」であって「大白川」ではない。大白川の駅名は駅から1qあまり破間川を遡ったところにある大白川集落から来ていると思われる。「大白川」駅を訪問したからには、「大白川」の集落まで足を延ばしておきたい。

駅を出て右手に向かい、すぐの三叉路を左に入る。スノーシェッドを過ぎ、しばらく行って橋を渡ると、大白川の集落に入った。

橋の上から奇妙な建物を見つけた。壁は黄緑色、屋根は黄色の派手な建物で、「おみやげ お食事処」と書いてある。「こんなところに観光施設?」といぶかりながら、建物の前まで来てみた。

「山菜会館」とある。が、人の気配がない。様子をうかがっていると、地元の男性に声をかけられた。聞いてみると、地元の山菜料理が食べられるが、冬は営業していない由。この豪雪だからそりゃそうだろうな、と思う。

男性からもう一つ、興味深い話を伺った。山菜会館の裏手に小学校があったという。跡地に近づこうとしたが、今の季節は雪に覆われて一歩たりとも足を踏み入れることはできない。男性に教わり、遠目に確認するだけで退散することにした。

大白川探訪はこれにて終了。いよいよ柿ノ木駅に向かう。


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