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  大杉(JR四国・土讃線)

1.駅舎

 

2.ホーム

 

3.杉の大杉    

【駅概略】

JR土佐山田駅から北へ5駅,24.1kmの地点にある簡易委託駅。1面2線のホームを有し,全ての普通列車と一部の特急列車が停車する。2004年1月に駅舎が不審火により焼失したが,大杉中学校の協力もあって2005年3月に大豊町集いの広場「とまレール大杉」として再建された。

 

【駅データ】

駅名

大杉(おおすぎ)

所在地

高知県長岡郡大豊町中村大王
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1932年12月20日

乗降客数

駅名のルーツ

駅の南1kmにある八坂神社の境内に,樹齢三千余年といわれる大杉があるところから。

 

【停車本数データ】

1944年12月

9往復

1956年12月

9往復

1968年12月

19.5往復

1987年4月

15.5往復

2006年3月

下り18本,上り15本

 

【訪問記】(2006年3月)

土佐北川駅近くの廃屋前から高知県交通バスに衝動乗り。土讃線の旧線跡に注意しながら国道32号線を穴内川に沿って北上し,大豊トンネルを抜けたところで下車した。

この付近の集落は「杉」といい,JR大杉駅の名前の由来ともなった大きな杉の木が近くにある。・・・と昔聞いたことがあって,前々から気になっていた。計画段階では訪問するつもりはなかったけれど,相次ぐ計画変更により急遽見物していくことにした。

さっそく,バス停のすぐ横から続く急な階段を登って行く。我々の3倍以上の年月を生きてきたと思われるおばあちゃんが我々のすぐ前を歩いているが,悲しいかな,彼女のほうが断然速い。

ようやく階段が尽きると,神社があった。ここがあの「杉の大杉」のある八坂神社か,と思って近づこうとすると,その手前に料金所があるのが目に留まった。木を見るのに金を取られるのかと一瞬憤慨したけれど,おとなしく200円を払って境内に入る。

と,そこには2株の大きな杉の木が我々に覆いかぶさらんばかりの勢いで地面から太い幹とそこから幾多の枝とそこから無数の葉を突き出していた。その背後からは太陽の光があたかも後光のように射し込んでおり,もはや神秘性や荘厳さすら醸し出している。この古木の持つ生命力にすっかり圧倒され,200円取られた悔しさも忘れてじっと見入ってしまった。

境内を一通り散歩したあと,大杉駅に向けて歩き出す。狭い坂道を下り,杉の集落を抜けて国道32号線に出,しばらく北上してから右に折れると,まだまだ真新しい大杉駅舎が現れた。

駅舎の中に入る。右手に売店があり,男女2人組の外国人が並べられた商品を物色している。特に著名な観光地もないこんな山間部にも海外から観光客が来ているのを見て,国際化の波が日本のすみずみにまで押し寄せていることを痛感した。しかも彼らは大杉駅前から出るローカルバスに乗って去っていった。

かたや日本の鉄道ファンである我々も大杉駅を去ることにする。ホームで待っていると,見慣れた2両編成の普通列車が聞き慣れたゴトゴトという音を立てて日本人ばかりを乗せて迎えにやって来た。


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