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  礼受(JR北海道・留萌本線)

1.駅舎

 

2.留萌方面をのぞむ

 

3.増毛方面をのぞむ

【駅概略】 ※2016年12月5日廃止

JR留萌駅から増毛方面へ2駅,6.1kmの地点にある無人駅。海沿いのちょっとした高台に,錆び付いた貨車タイプの駅舎と1面1線のホームがある。駅から徒歩約10分のところに北海道遺産にも選定された佐賀番屋があり,ニシン漁で殷賑を極めた往時を偲ばせる。

 

【駅データ】 ※現在は廃止

駅名

礼受(れうけ)

所在地

北海道留萌市礼受町
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1921年11月5日(留萠線として)

乗降客数

駅名のルーツ

レウケ・プ(曲がっているところ)からきている。湾岸線が曲がっているということか。

 

【停車本数データ】 ※現在は廃止

1925年4月(留萠線)

3往復

1944年12月

5往復

1956年12月

6往復

1968年12月

10往復

1987年4月

6.5往復

2006年10月

6.5往復

 

【訪問記】(2006年10月)

増毛駅から普通列車に乗車。日本海を左に見ながら揺られること20分弱,礼受駅で下車した。

残念ながら礼受駅自身にはあまり興味ない。ので,貨車タイプに成り果てた駅舎やホームを一通り撮影すると,さっさと駅に背を向け,駅前を走る国道231号線を留萌方面に向けて歩き始めた。

この辺りは丘陵が海岸線ぎりぎりまで迫る海岸段丘となっており,海沿いに辛うじてのびる細長い平地に国道と線路とが仲良く並んで走っている。そんな両者の隙間には,建物が一直線に並んでいる。右手にそんな建物群を,その奥に線路を,左手に自動車の暴走する国道を見ながら,国道丘陵側の歩道を行く。

しばらく歩くと,進行方向向かって右手のちょっとした高台に小学校を発見した。持参した地形図にも「文」の記号が見える。・・・のだが,国道からは校庭の隅に灰色の石碑のようなものが顔をのぞかせている。

まさか・・・・・・。

今までの経験からして嫌な予感がする。慌ててその灰色の物体に駆け寄り,刻まれた文字を読んでみる。・・・・・・嫌な予感が的中した。ここはこの春に廃校となったばかりの礼受小学校の跡地なのだった。ふと石碑から目をそらすと,雄大な日本海がすぐ目の前に広がっている。それと1本の直線で密接するどんよりとした曇り空の,その隙間からわずかに顔をのぞかせる夕陽があまりに明るくて綺麗でまぶしくて,それでいて物悲しかった。

・・・・・・。

さらに国道を留萌方面に向かう。と,再び向かって右手に今度は案内板を発見した。読んでみると,その昔殷賑を極めたニシン漁に関する建物群がこの辺りに現存しているという。何の予備知識もなしに来たので驚くと同時に,こんな何にもなさそうなところにもやっぱり語り継ぐべき歴史があるんだという思いを新たにした。

さらに国道を留萌方面に向かう。と,今度は自分の背後にただならぬ気配を感じ,慌てて振り返る。と,パトカーが一台,車道の片隅をゆっくりとゆっくりと進んでいるのが目に留まった。どうやらこんなところをとぼとぼ歩いている私を挙動不審者としてマークしているらしい。正直,「またか」と思う。昨日,旧白滝駅を訪問する途中にも似たようなことがあったからだ。ので,特に気にせずまた歩き始める。と,パトカーのほうも気にせず全速力ですぐ左を走り去っていった。

こうして,ようやく今日最後の目的地である浜中海水浴場臨時駅の跡地が見えてきた。


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