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| 島ノ下(JR北海道・根室本線) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1.駅中央付近から滝川方面をのぞむ
2.駅舎と駅前広場
3.富良野方面から迎えにやって来た普通列車
4.島ノ下の集落 |
【駅概略】 ※2017年3月4日廃止 JR富良野駅から根室本線を滝川方面へ1駅,5.5kmの地点にあった無人駅。国道38号線と島ノ下の集落から少し下ったところに、2面2線の千鳥式ホームと駅舎があった。1日平均の乗車人員が1名以下と極端に少なくなったことから、2017年3月に廃止された。
【駅データ】 ※現在は廃止
【停車本数データ】 ※現在は廃止
【訪問記】(2016年9月) 2016年度JR北海道廃止予定駅訪問シリーズ第2弾。JR北海道が経営立て直しのため、極端に利用の少ない18駅の廃止を打ち出した。こうした駅は非常に魅力的な駅であることが多く、きわめて衝撃的かつ残念な話ではあるが、廃止が覆される可能性は低いと思われる。とにかく、廃止される前に訪問しておきたい。18駅のうち、東山、姫川、蕨岱、北豊津、東鹿越、稲士別、上厚内、糠南、下沼の9駅は訪問済みなので、残る9駅を訪問するプランを考え、さっそく実行に移すこととする。 第2弾は島ノ下駅。所用を終えた私は、名寄駅から札幌行きの特急列車に乗り、旭川駅で富良野線に乗り換えて、富良野駅に12:40に到着した。ここから島ノ下駅まで歩き、島ノ下駅15:57発滝川行きで帰路に就くプランを考えていたが、富良野駅の構内放送でとんでもないことが聞こえてきた。なんとなんと、富良野から滝川方面への列車は、富良野駅17:47発まで運休だというのだ。先月相次いだ台風の影響で、新得方面は線路が被害を受けて不通になっていたのは知っていたが、滝川方面まで影響が出ているとは知らなかった。線路は大丈夫なのに運休なのは、列車運用上の都合によるのだろう。 仕方がないので、暇つぶしで急きょ学田駅を訪問した後、富良野の市街地にあるフラノマルシェまで歩いて戻ってきた。そこで一服してから、再び歩き始める。次に目指すは今度こそ島ノ下駅である。 国道38号線を北へ歩く。富良野の市街地が途切れたあたりで、高速道路の工事現場を通過する。調べると、将来的には旭川市と占冠村を結ぶ「旭川十勝道路」の一部となる「富良野道路」を建設中の由。富良野は高速道路とは無縁の地と思っていたが、高速道路網は着々と伸びてきているようだ。
こうして島ノ下駅に到着した。さっそくホームに出てみる。ホームは2面2線の構造だが、上りと下りのホームが千鳥式に配置されており、有効長は非常に長い。石勝線の開通前は道央と道東を結ぶ大幹線だったことを彷彿とさせる。駅は国道や集落から少し下ったところにあって静寂の中にあり、深い山中の底にいるような錯覚を覚える。しばらく佇んでいると、島ノ下駅の醸し出す雰囲気にすっかり魅せられてしまった。 まだ時間があるので、島ノ下の集落を散策する。駅が廃止になるというから、どんなに人気のないところかと思って事前に地形図を見たところ、意外にもそれなりに建物のマークが並んでいる。では、金華駅のときのように、建物はあっても廃屋だらけということなのかと思っていたが、今日現地を見る限り、廃屋は少なく、人の住んでいる気配が感じられる。これだけ住民がいても、もはや誰も駅を必要としていない、ということなのだろう。そう思うと、島ノ下駅がひどく哀れに思えてきた。
17:53、迎えの列車がやって来た。2両編成で、ガラガラの車内に乗り込む。こちらはすぐに発車する。島ノ下駅は瞬く間に後方へ流れていき、やがて見えなくなった。もう二度と生きて会うことはないだろう。静かに別れを告げ、帰路に就いた。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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