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  西富岡・上州富岡(上信電鉄・上信線)

1.西富岡(駅舎)

 

2.西富岡(ホーム)

 

3.上州富岡(駅舎)

 

4.上州富岡(ホーム)

【駅概略】

[西富岡]上州富岡駅から西へ1駅,0.8kmの地点にある委託駅。1面1線のホームと駅舎がある。もともと病院前駅として開業したがいったん営業休止となり,営業を再開する際に現駅名に改められた。

[上州富岡]高崎駅から20.2kmの地点にある上信電鉄の主要駅。2面3線のホームに駅舎があり,駅員が配置されている。当駅始発・終着の列車も設定されている。駅から徒歩10分のところに旧官営富岡製糸場がある。

 

【駅データ】

駅名

西富岡(にしとみおか)

所在地

群馬県富岡市七日市671-8
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1937年10月15日(上信電気鉄道病院前駅として)

乗降客数

422人(2000年現在,1日平均)

駅名のルーツ

駅名

上州富岡(じょうしゅうとみおか)

所在地

群馬県富岡市富岡1599-3
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1897年7月2日(上野鉄道富岡駅として)

乗降客数

1,382人(2000年現在,1日平均)

駅名のルーツ

 

【停車本数データ】

 

西富岡駅

上州富岡駅

1925年4月

10往復

2005年10月

28往復

28.5往復

 

【訪問記】(2005年10月)

高崎から上信電鉄に乗車し,下仁田へ。下仁田の町を散策したあと,高崎に戻る途中で下車してみることにした。となれば,富岡で下車して旧官営富岡製糸場を訪れるのがよいだろう。

プラン作成の段階から富岡製糸場を訪れることは考えていたので,あらかじめ地図をチェックしてきた。それによると,どうやら西富岡駅と上州富岡駅のほぼ中間,線路の北側にあるらしい。

・・・というかなりおぼろげな記憶を信じて,西富岡駅で下車。駅前通りを北へ向かうとやがて国道254号線に出た。国道を右に折れ,東へ向かう。交通量の多い国道を,排気ガスにまみれながら行く。記憶によればそろそろ見えてくるはずなのだが・・・。

しかし,行けども行けどもそれらしき建物は見えてこない。そもそもこの国道,最近できた新道らしく,富岡の市街地を迂回するように郊外を走っている。およそ伝統ある旧官営製糸場とは思われない工場が1軒あるだけで,あとは田畑と点在する人家が点在する田園地帯となっている。

・・・おかしい。まさかこの新道に食いつぶされたか?

などと,それこそあり得ないことを考えながらなおも東進すると,やがて比較的大きな交差点に行き着いた。残念なことに,「上州富岡駅は右へ」と記した案内標識がある。どうやら製糸場は見過ごしてしまったらしい。

あまりに悲惨な展開に,同行者から私を非難する声が容赦なく放たれる。が,甘んじて受け入れることにする。地図を印刷することもせず,おぼろげな記憶だけを頼りに向かおうとした私がどう考えても悪い。珍しく素直に,自分の非を認めてみた。

それにしても,このすぐ近くにあるのは確実だ。ここまで来たのに見ずに帰るのはもったいない。何とかならぬものか・・・。

などと,あきらめ悪く考えながら上州富岡駅に向かうと,ありがたいことに街頭地図が目に飛び込んできた。一目散にそれへと向かう。その地図によると,製糸場はここから南西へ約10分のところにある由。・・・・・・うーむ,どうも南北を入れ違えて記憶していたらしい。

・・・というわけで。

さっそく富岡の市街地をすり抜け富岡製糸場に向かう。すっかり暗くなってしまい,工場の入り口には鉄柵がされて閉まっている。それでもその隙間から中の様子を伺ってみると,レンガ造りの重厚な建物が目に映った。あれがあの名高い富岡製糸場なのだろうか。灯かりに照らし出されて,幻想的な雰囲気が漂っている。

「これは,こんな時間に来たからこそ出会えた光景だ。道を間違えたからこそめぐり合えた光景だ・・・・・・。」

などと,むなしく自分に言い聞かせて,でも同行者には言い聞かせず,やや微妙だった富岡での途中下車の旅を終えた。


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