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  横江(富山地方鉄道・立山線)

1.駅舎(駅前広場側から)

 

2.駅舎(ホーム側から)

 

3.岩峅寺方面から迎えに来た普通電車

【駅概略】

富山地方鉄道岩峅寺駅から立山方面に1駅,3.3qの地点にある駅。開業当時は「尖山駅」と称し,当駅から0.6q立山寄りにあった上横江駅が「横江駅」と称していたが,1965年に尖山駅が「横江駅」に,もとの横江駅が「上横江駅」(現在は廃止)に改称し,現在に至る。1面2線の島式ホームだったが,2005年に1線化された。駅前には横江の集落が広がっている。

 

【駅データ】

駅名

横江(よこえ)

所在地

富山県中新川郡立山町横江
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1931年5月15日(尖山駅として)

乗降客数

49人(2006年度現在,1日平均)

駅名のルーツ

 

【停車本数データ】

1940年10月

?往復(尖山駅)

1944年12月

?往復(尖山駅)

1956年12月

?往復(尖山駅)

1968年12月

?往復

1987年4月

?往復

2011年7月

上り17本,下り15本

 

【訪問記】(2010年5月)

富山地方鉄道の電鉄富山駅から,8時ちょうど発の立山行き普通電車に乗る。目指すは1997年に廃止された上横江駅の跡地だ。隣の横江駅から600mしか離れていない場所にあった駅で,今もホームが残っているという。空はどんより曇って今にも雨が降り出しそうだが,何とか持ちこたえてくれることを祈りつつ,最寄りの横江駅を目指す。

わずかな客を乗せた黄と緑のツートーンカラー電車は,のどかな田園地帯をのどかに走り,40分ほどで横江駅に到着した。横江駅自身には興味はないので,さっさと辞して,上横江駅の跡地に向かおうとする。・・・が,つい足が止まってしまった。この横江駅,雰囲気があまりに素晴らしいのだ。

ホームには木造の待合室があり,中に入ると木の香りがする。ホームを降りると,今度は開業当時からのものと思われる駅舎が現れる。この駅舎も木造で,来年傘寿を迎えるにふさわしく古びている。待合室も駅舎も大きく手を加えられた形跡がなく,自然と古びているのが良い。

さらに駅前広場は未舗装で,昨日からの雨の影響で水たまりができている。そこから続くゆるやかな舗装路を上がっていくと,県道6号線に出て,その向こうに横江の集落が広がっている。県道から振り返ると,味わい深い横江駅の駅舎が奥のほうに見えている。この光景,たまらなくよろしい。ローカル私鉄のローカル駅の風情満点だ。

しばらくここに居たい。しかし,それは許されない。今から上横江駅の探索に向かわねばならぬ。そして1時間後には横江駅に戻り,立山行の電車に乗らねばならぬ。残念だが,仕方がない。「1時間後にまた戻ってくるから」と自分をなだめて,しっとりとたたずむ横江駅を振り切り,ようやく上横江駅の跡地へと歩き始めた。


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